やさしさを考えよう!

人権教育「コラム」

ときどきコラム「相模原殺傷事件を考える!」


 19人の大きくて重たい、大切な存在を消してしまった26才の容疑者…。犯行2週間前に「ヒトラー思想がおりてきた。」とこぼしていたらしい・・・。 唐突ですが、私は、「平和と愛」をスクリーンを通して世界の人々に伝えた喜劇役者のチャールズ・チャップリンが大好きです。以前担任いた子どもたちとも「ヒトラーとチャップリン」の学習をしていました。
 上の表をご覧ください。この二人、誕生日も4日しか違わず、からだつきや小さい頃の境遇など共通点がたくさんあります。しかし、一つだけ違う点は、「生きていくつらさをどんなエネルギーに変えたか?」ということです。ヒトラーは自分の不遇を社会への憎悪(ユダヤ人や障がい者)に向けました。そして、今回の容疑者も障がい者へ・・・。しかし、チャップリンは、人を幸せな笑顔で包みたいと考え、映画の脚本・主役・作曲・監督まで一人でこなしました。
 素敵な人、ほんものの生き方、輝いている人間、ペーソスとぬくもりのある空間・・・。
そんなひとや居場所との出会いがあったら、26才の容疑者も違った生き方ができたのでは・・・?