たかもりっ子ブログ

1. 卒業生へ ~令和元年度 卒業式【式辞】

投稿日時: 2020/03/26 管理

 3/24(火)、本日行いました本校の卒業式は、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、卒業生と保護者の皆様、職員のみの参加となりました。本来なら、在校生も共有したいことが卒業式にはたくさんあります。校長先生からの式辞が、その一つでした。本日の卒業式本日出席できなかった在校生の皆さん、ぜひ、ご家族と一緒に校長先生のお話をお読みください。そして、卒業生の皆さん、もう一度、あの感動にふれてください。

 式辞

 例年とは違う三月。静まり返った高森中央小学校の校舎。毎年この時期、聞こえてくるうぐいすの鳴き声が、子どもたちのいない校庭に、甲高く響いてきます。そして、いつもの年と変わらぬ春の訪れが、ここ高森の地にも感じられるようになりました。

 中学校へと巣立つ日を迎えた、44名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。

 「当たり前の生活がどんなに尊いものであるか。」

 三年生の時に経験した熊本地震。そして、卒業を前にしての、新型コロナウイルス感染拡大防止のための、突然の臨時休校。二度のつらい経験をすることになりました。休校の知らせを聞いた2月28日。皆さんが流した涙。その涙を忘れないでください。

 今、どんな気持ちで卒業式を迎えていますか。確かに、寂しい卒業式です。それでも、皆さんたちの周りを、家族の皆さん、教育委員会の皆さん、PTA会長さん、そして、先生方が温かく囲んでくださっています。いつの日か必ず、小学校の思い出の一つとして、笑いながら話せることができる卒業式になります。今日の卒業式に参加している全ての人にとって、生涯忘れ得ぬ卒業式にできたのです。そのことに感謝しましょう。

 一年前、「何事にもチャレンジする気持ちを持ち、自分の力を精一杯出し切っていきたい。私たち六年生がお手本となり、下級生を引っ張っていきます」。皆さんたちからの力強い言葉を受け、この一年の学校テーマに「挑む」を掲げ、全校で取り組んできました。

 「ありがとう」。皆さんの頑張りのおかげで、高森中央小学校に、また新しい風が吹きました。響き合い、絆を深め、挑んだ小学校生活を、これからの中学校生活に活かして下さい。

 保護者の皆様、本日の子どもさまのご卒業、おめでとうございます。職員一同、「思い出に残る卒業式」に向け、準備を進めて参りました。このような形での卒業式になりましたが、子どもたちは本当に良く頑張りました。「卒業おめでとう。」の言葉の後に、「がんばったね。」の言葉をかけてあげてください。六年間、本校に寄せていただきました温かいお力添え、本当にありがとうございました。

 卒業生の皆さん、いよいよお別れです。中学校でも、「誇り」を持ち、「夢」を抱き、「元気」に活躍してくれることを期待します。

 最後に、これまでの先生自身の人生を振り返り、今、そう思い、そう感じる、相田みつをさんの言葉をみなさんに贈り、式辞とします。

 <その時の出逢いが

   人生を根底から 変えることがある

  よき出逢いを>

令和元年度3月24日

高森中央小学校 校長 甲斐 孝美