校長室から

2020年10月の記事一覧

10月26日~10月30日(第5週)

10月30日(金) 美しい環境が 優しい子供たちを育てる 

本校は、美しい自然環境に囲まれています。四季折々で色を変える海、せせらぎが心地よい小路川、学校を見守る大師山、そして子供たちの成長を温かく見守ってくださる地域の方々。そんな豊かな環境の中で育つ本校の子供たちの日常は、やさしい行動に溢れています。
本日、5年生を対象とした水の環境学習が行われました。実際に小路川に入り、その中で育つ小さな生き物たち(ヒラタドロムシ、コカゲロウ類など)を探しました。また、小路川の水が、大変きれいであることを透視度計やパックテスト等を通して確かめていました。その結果、改めて小路川の水質が美しく、またその美しい川を地域の方々が守ってこられていることを学びました。
また、地域の方のご協力のもとで低学年が植えたサツマイモの収穫を行いました。土の中から大きな芋が姿を見せ、子供たちは大興奮でした。収穫したサツマイモは、みんなで分けて持って帰りました。サツマイモを分ける際も、相手を思いやる言動が見られました。
「環境が人を育てる」という言葉をよく耳にしますが、美しい環境の中で生活していることも、心やさしい子供たちが育っている大きな要因ではないかと感じた一日でした。
  

 

10月29日(木) 文化の秋です

本日から11月2日(月)まで、本校のホールで校内児童文化展を行っています。全校児童の描画及び毛硬筆を展示しています。学級通信等でお知らせしていましたので、早速来校してくださった保護者の方もいらっしゃいました。
子供たちの作品を一つ一つ見ていくと、子供たちが一生懸命作品作りに取り組んだ様子が伝わってきます。子供たちの努力が詰まった素晴らしい作品ばかりです。一日に何度もホールに足を運び、作品からエネルギーをもらっています。
  

 

10月28日(水) 道徳Day

本日は、「道徳Day」と位置付け、全ての学年で道徳科の授業を行いました。その授業の様子を道徳科の指導教諭(スーパーティーチャー)の先生に参観していただき、助言を受けることで、本校の先生と子供たちで創る道徳科の授業を「さらに一歩前進」させたいと考え、実施しました。
子供たちが道徳科の授業に真剣に向かい、教材や友達の意見を元に考えを深める姿がどの学年からも見られ、指導教諭の先生から「坂瀬川小の子供たちも先生方も素晴らしいです。」と、たくさんお褒めの言葉をいただきました。
本校では、道徳科の授業にも力を入れていくことで、子供たちに身に付けたい力である「認め合う力」「考動力」を高めていきたいと考えています。
  
  

 

10月27日(火) 火災避難訓練

業間を使い、火災避難訓練を行いました。今回は事前に避難訓練があることを子供たちに伝えていましたので、火災発生の放送を聞き、担任の指示に従って避難場所へ移動しました。大変スムーズに行動し、放送から1分40秒で避難が完了しました。
しかし、火災にはいつ、どこで遭遇するかは分かりません。密を避けるため、その後の私からの話は、教室に戻り、リモートで行いました。その中で、「自分の命を守るために、考えて行動すること」を中心に話しました。そのためには、日頃より子供たちに身に付けてほしい3つの力のうちの「考動力」を高めていくことが必要であると考えています。
その後の休み時間に、学年ごとに消化器の取扱いについて、「水消化器」を使って学びました。
  


10月26日(月) 縦割り班対抗 ドッジボール大会

児童会(企画委員会)が企画した縦割り班対抗ドッジボール大会が、本日よりスタートしました。計画書を見せてもらいましたが、どの学年の子供たちも楽しめるような内容になっており、ルールも細かく決めてありました。高学年の児童が1、2年生のボールを渡して投げさせたり、どちらに投げればよいかを教えたりしていました。また、6年生の男の子が、線を踏んだという判定に「踏んでないよ。」と言ったとたんにイエローカードが申告されるなど、常に和やかな雰囲気の中でゲームが進められていました。
みんなで交流を深めるためにはどうすればよいか、自分たちの力で考え、計画し、実行に移すという「考動力」が高められる取組だと感じました。今週いっぱい、この縦割り班対抗ドッチボール大会が続くようです。昼休みが、また一つ楽しみになりました。
  

10月19日~10月23日(第4週)

10月23日(金) 黒毛和牛丼に舌鼓

本日の給食は、黒毛和牛丼でした。子供たちも給食献立表をチェックし、楽しみに待っていたようでした。給食の時間は、必ず各教室を回って子どもたちの様子を見ているのですが、笑顔で黒毛和牛丼をほおばる表情が印象的でした。「昨日はカレー、今日は牛丼。今週は好きなものばかりです。」と話しかけてくる子もいました。また、子供たちの食べるスピードが速いことに驚かされました。ある教室では、少しだけ牛丼の具が残してありました。「あれ、どうしたの?」と聞くと、元気よく「おかわり分です。」と答えてくれました。早く食べて、おかわりをしようと必死に口にかき込む子もいます。
子供たちが笑顔で給食を食べる姿を見ていると、いろいろな悩み事も吹き飛ぶ気持ちがします。
※本日は、写真を撮り忘れてしました。

 

10月22日(木) 坂瀬川の伝統文化を守る

4年生の社会科の授業で「受け継がれる伝統文化」という学習があります。その学習の一環として、坂瀬川獅子保存会の代表をされている宮﨑さんをゲストティーチャーとしてお招きし、お話を聞く授業が行われました。先日、新型コロナウイルス感染症の拡大により、本年は坂瀬川神社の祭りは神事のみとなりましたが、坂瀬川獅子保存会のお披露目が行われたばかりであり、4年生の子供たちも目を輝かせて話に聞き入っていました。保存会を立ち上げられた経緯や子供たちへの思いも語ってくださいました。
実際にお披露目の時に使用された獅子頭を持参してくださり、子供たちにも触らせていただきました。子供たちからは、「お祭りの時に小太鼓を打ちたい。」「獅子舞をしてみたい。」といった声が聞かれ、この坂瀬川の素晴らしさに感動する心をいつまでも持ち続けてほしいと願っています。
 

 

10月21日(水) 1年生の秘密基地?

いつものように朝から正門前の落ち葉はきをしていると、1年生の男の子が竹箒を片手に近くにやってきて、「校長先生、お手伝いします。」と話しかけてきました。「うれしいなあ。校長先生と一緒に落ち葉集めをしようか。」と言うと、自分の身長よりも大きな竹箒を使って、一生懸命はいてくれました。
しばらく二人で掃いていると、一人、また一人と1年生が「私もします。」と言って集まってきました。なかなか上手に竹箒を使うことはできませんが、私と一緒に学校をきれいにしようと頑張ってくれている姿に、感動しました。そのうちに、「校長先生、ほうきを貸して。」と、私から竹箒を取り上げて夢中で位置の上にたまった土を落ちしてくれました。
2時間目に1年生の授業を見に行ったときに、「校長先生、昼休みもしよう。」と話しかけてきました。「そうだね。」と返事をしましたが、どうなるだろうと思っていると・・・。なんと、給食の後片付けが終わると、一目散に正門の近くに走ってきて、掃除を始めました。「校長先生、こんな石を見つけたよ。」「見てください。ここを通ることができます。」「ここを1年生の秘密基地にします。」と大はしゃぎです。秘密基地にするために、どこからか花を摘んできて飾っていました。
学校が大好きで、好奇心旺盛な1年生のパワーに圧倒される毎日です。
   

10月19日(月) 「熊本の心」公開授業週間

今週は、「熊本の心」公開授業週間です。全ての学年の道徳科で、「熊本の心」を教材とした授業を行います。新型コロナウイルス感染対策(来校時の検温、手指消毒、マスク着用)をした上で自由に参観していただきますが、木曜日を「公開日」と定め、2校時は1~3年生、3校時を4~6年生で授業を行います。
皆さんは、すでに「熊本の心」をご存じのことと思います。「熊本の心」は、昭和63年に熊本県の道徳教育用郷土資料として作成され、県内の小中学校の道徳の時間に活用されてきました。その後、これまで本県の豊かな風土が育んできたすばらしい伝統や文化、そして、情熱をもち力強くしなやかに、それぞれの分野で数多くの功績を残された本県に関わりのある方々の思いをさらに盛り込み、平成23年に改編された読み物教材です。
天草にまつわる話も、多数収録されています。県内の書店でも販売されていますが、テレビ番組でも放送されていましたので、そちらをご覧になった方も多いことでしょう。
ふるさとのよさを学び、ふるさと苓北、ふるさと天草、そしてふるさと熊本を愛する子供たちを育てていくために、本校も力を入れていきたいと思います。
    

10月12日~10月16日(10月 第3週)

10月15日(木) 鉄棒に負けず頑張れ!

近頃、本校では、ちょっとした鉄棒ブームが訪れています。昼休みも体育主任が外に出て、逆上がりの指導を行っています。そこに子供たちが集まってきて、みんなで挑戦するようになったようです。運動場の鉄棒の近くでは、「もうちょっと・・・。」「おしい。」といった声が聞かれます。
「校長先生、手にまめができました。痛いです。」と手を見せにくる子もいます。「頑張ってる証拠だね。きっと出来るようになるから、あきらめずに頑張るんだよ。」と返しています。
逆上がりの練習から学ぶ心がたくさんあります。「くじけないで努力する心」「できないことから目をそらさない強い心」「何度も挑戦するあきらめない心」「教えてくれる人への感謝の心」「友達の頑張りを応援する心」「やり遂げたときの達成感や充実感」・・・。様々な心を学んでほしいと思います。
しかし、いつの時代も子供たちにとって、鉄棒は難敵のようです。

 

10月14日(水) 環境にやさしい子供たち

「あー、先生ダメですよ。」「一つぐらいいいじゃない。」
給食の時間、ある学級から聞こえてきた声です。「何だろう?」とのぞいてみると、ストローで牛乳を飲む担任が子供たちに注意されています。理由を聞くと、そのクラスではストローを使わずに牛乳を飲み、使わなかったストローを貯めているそうです。「一つぐらい・・・」という言葉から、子供たちに何かを考えさせたかったのだと思います。
近頃、捨てられたプラスチックのストローが海に流され、海洋汚染等の問題になっています。海の生き物がその被害に遭っている様子も、時折映像等で見かけます。人間の便利な生活ばかりを中心に考えるのではなく、自分たちの生活を見直していくことが、何より重要ではないでしょうか。
ストローを使わずに集めるようになった理由は様々かもしれませんが、このことから環境問題に目を向け、持続可能な社会の実現に向けて自ら貢献できる大人へと成長してほしいと願っています。

 

10月13日(火) 子どもたちはよく見ている

給食の時間に各学級を回り、子どもたちの様子を見るのが日課となっています。毎日の給食を楽しみにしている子も多く、どんな表情で食べているのかを見ながら声をかけています。
6年生の教室に行った時、ある子が声をかけてきました。
「今日の校長先生は、何だかいつもと違います。校長先生の服(上着)は、白ってイメージがあります。今日は黒い上着を着ているから、何だか変だなあと思います。」
確かに、現在クールエコスタイル中ですので、白の半袖か長袖のワイシャツで過ごしています。少々寒くなってきたので、上からスーツのジャケットを羽織っていたのですが、その様子に子どもたちが反応して発した言葉だったようです。
子どもは、私たち先生の様子をよく見ているなと感じた瞬間でした。私の服装にまで関心をもってくれていることに、うれしくなりました。

10月12日(月) 空気入れは校長先生に!

校長室の窓の外に一輪車置き場があります。昼休みになると、何人もの子どもたちが競うように一輪車を取りに来て遊んでいます。教員になってから、私も一輪車乗りに挑戦したことがありますが、最後まで上手く乗ることができず、あきらめてしまいました。子どもたちを見ていると、最初は全然乗れなかった子でも、みるみる上達していき、驚くばかりです。
そんな様子を眺めていると、時々校長室にいる私に
声をかけてくる子がいます。「どうしたのかな?」と尋ねると、「校長先生、一輪車に空気を入れてください。」や「座るところをまっすぐにしてください。」とニコニコしながら一輪車を持って来るのです。そんな子どもたちの要求に応えながら、子どもたちの成長を見守る毎日です。

10月5日~10月9日(10月 第2週)

10月9日(金) 春が待ち遠しい

以前、種から花を育てる本校の取り組みを紹介しましたが、本葉2~4枚になったので、それぞれの苗をポットにうつしかえる作業を行っています。環境委員会、そして各学級でも取り組んでいますが、現在のところ約1000ポットほどできています。これから子どもたちで大切に世話をしながら、立派な苗へと育てていきます。パンジーやキンギョソウ、ペチュニアなど種類も豊富で、これらが花を咲かせる春が、今から待ち遠しいです。
 

 

10月8日(木) 物を大切にする心

夕方のことです。4年生の男の子が校長室で仕事をしている私を見つけて、近付いてきました。「どうしたのかな?」と尋ねると、「落とし物がありました。」と答えながら一本の鉛筆を差し出しました。
鉛筆一本と思われるかもしれませんが、その一本を大切に思い、そして届けてくれたその男の子の気持ちがうれしくなりました。改めて、物を大切にするやさしい心を教えられたました。

 

10月6日(火) このにおいは?

いつものように朝から玄関前の落ち葉を片付けていると、風に乗って香ばしいにおいがしてきました。近くにいた5・6年の子供たちに「何かにおうよね。」と声をかけると、みんな一同に静かになり、においをかぎ分けています。5年生の男の子が、「校長先生、ニンニクです。ニンニクのにおいです。」と声を上げました。近くにいた6年生の女の子たちも「ニンニクだ!」と話しています。確かに、ニンニクを焼くにおいのようです。
この後、私と5年生の男の子は、しばらく黙ってこのにおいを嗅ぎながら、同じことを連想していたようです。それは・・・「どんな料理を作られているのだろう。おいしそうなにおいだなあ。」でした。

 

10月5日(月) 季節外れの・・・

朝からいつものように正門で子供たちを迎えた後、竹ぼうきで掃除をしていると、見慣れた花びらを見つけました。何の花びらだろうと確かめると、どう見ても桜の花びらです。もしかして・・・と思い目線を上に上げると、桜の花が咲いているではありませんか。話を聞くと、天草ではよく見かけるとのことでしたが、大変驚きました。
それだけではありません。近くを見ると、つつじの花もいくつか咲いていました。
このところの気候の変化で、つい勘違いして咲いてしまったのかもしれません。そんな気の早い花を見つめながら、ほっこりとした気持ちになりました。