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今年最後の授業研修

今年最後の授業研修が、1年生教室で行われました。

今日の授業は、平成 28 年熊本地震関連教材「つなぐ『くばられた あたたかい心』」を使った道徳の授業でした。

 

東日本大震災、熊本地震、そして南小の被災の様子を想起させたあと、

「くばられた あたたかい心」をみんなで読みました。

 

熊本地震直後、おにぎりの炊(た)き出しがあり、みんながきちんと順番を守って並んでいたとき、

「おにぎりの数が足りません。せっかくならんでいただいたけれど・・・。子どもたちやお年よりからくばってもよいですか」

とくばる人が言いました。

 

担任の先生が、

「みんなだったら、どう思いますか」

と質問されました。

すると、

という結果になりました。

 

〇どうぞ

「体の弱い人から食べるべき」

「年下の人にゆずらなきゃかわいそう」

「おなかがすいているのでかわいそう」

〇いやだな

「せっかく並んでいたんだから、はやく食べたい」

「自分が先に並んでいたから、食べるべき」

 

「どうぞ」という社会的正義と「いやだな」という自分の感情との価値葛藤で子どもたちの心がゆれます・・・

結局、なんとなくゆずるべきという考えに落ち着きました。

 

1年生は、とても正義感の強い子どもたちが多いようです。

授業もしっかり聞いて、自分の考えを述べていました。

学習シートにも自分の考えをきちんと書いていました。

詳しくは、子どもたちに聴いてください。

お家の人の考えを伝えていただくと、子どもたちが自分たちで判断できるようになると思います。

 

これで、今年の教職員の研修が全て終わりました。

私が教員になった頃に比べると、教員が教えるべき内容は、知・徳・体の育成だけではなく、社会の複雑化とともにかなり増加、緻密化してきています。

・ICTを活用し、的確に指導できること

・英語が話せること

・特別支援教育を理解し、指導できること

・人権教育を理解し、指導できること

・児童心理を理解し、個に応じた指導ができること

・地震や津波などの危機管理ができ、緊急時に対応できること

・交通や不審者等への対応を理解し、的確な対応ができること

・感染症や食アレルギー等を理解し、適時対応ができること

・超過勤務月45時間以内など

・・・

数えればきりがありません。

そのため、教職員にはこれでもか!というぐらいの研修や自己研修が義務づけられています。

しかし、教職員も人間ですから、未熟な部分があったり失敗や間違いを犯したりしてしまいます。

先生方が日々研修しがんばって指導していることをどうしても伝えたくて、ちょっと愚痴(ぐち)っぽい書き方になってしまいました。

申し訳ありません。

ご理解、ご協力よろしくお願いします。