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宿題・・・

前任の校長先生から引き継いだ

「校長先生、あのね」には、時々、子供たちの要望やお願い、お知らせしたいことなどが入っています。

 

最近も低学年を中心にお手紙をいただいています。

その中に、

が入っていました。

「しゅくだいをけしてください」

 ※汚く書いてあった部分は消しています。

切実な訴えです・・・

 

担任の先生にお話をしたところ、

「しゅくだいに前向きに取り組めていない・・・」

とのことでした。

 

宿題は、子供、保護者、教職員にひっかかりのある問題だと思いま゙す。

9月8日の熊本市議会でも議論されています。 ↓

https://news.yahoo.co.jp/articles/73af52d52b873d3a28d639167d607a9dd5aa80a7

 【学校の宿題必要性は 熊本市議会で議論:Yahooニュース(KAB熊本朝日放送)より】

 

また、宿題をなくす学校も増えています。 ↓

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230720/k10014136421000.html

 【“宿題は原則なし”一体なぜ?取り組みを始めた学校のねらいは:NHKより】

 

先生方に聞いても

「出さなくてよければ出さない方がいいけど・・・」

宿題を出すと、丸付けなどで子供たちに関わる時間が減ってしまいます・・・

 

宿題は、これまで、教職員が出して必ずやってくることが当たり前だったと思います。

私事ですが、放課後終わるまで宿題をさせることも日常茶飯事でした。さらに、しない子には、保護者の了解を得て、土・日にも学校に呼んで取り組ませていました。

「今日の宿題はありません!」

という先生の一声で、

「やったー!」

と子供たちが喜ぶことが定番でした。

 

しかし、ここ数年で、宿題の意味合いが変わってきています。

「させられる宿題」から「自分で考えて取り組む宿題」へ

例えば、「プリント学習」から「自学・タブレットなどの課題」へと変化しています。

また、提出も強制的に出させることも少なくなってきています。

 

「『宿題がなければ』子供、保護者、教職員が幸せになるのか?」

と聞かれれば、非常に微妙な感じがします。

メリットとしては、

 ・好きなことができる時間が増える

 ・親子で話し合う時間ができる

 ・子供に小言を言わなくてすむ

デメリットとしては、

 ・保護者が学ぶ機会を設けなければならない(塾や教材が必要になる)

 ・我が子が分かっているのか分かっていないのかが分からなくなる

 ・学力に差が出る

 

宿題は、「教職員がさせるもの」から「自分でするもの」へと変わり、提出もそれほど強制しない時代となりました。

もう

「先生に怒られるよ!」

という言葉は、子供たちに通じなくなってきています。

我が子に、どう宿題に向き合わせ、学力を付けていくのか考えていく必要があります。

 今の段階では、担任の先生と意思疎通を図りながら、取り組ませていくことが最適だと思います。

もしかしたら、宿題がなくなる時代も近いのかも知れません。