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つるが・・・

夕方、運動場に向かうと、子どもたちが楠木の下に集まっていました。

上を向いて、みんなでわいわい楽しそうにお話をしています。

どうも、楠木から垂れ下がっているつるが気になってしかたがないようです。

 

このつるです。

 

1年生がジャンプしましたが、もちろん届きません・・・

4年生がジャンプしますが、届きません・・・

私もジャンプしましたが、あと15cmほど届きません・・・

「松〇先生だったら届くんじゃな〜い!」

 みんなで上を見て思案しましたが、なかなかいい案が浮かびません。

 

その時、合流してきた4年生男子が、

「こうしたらいいんじゃ~」

と、赤白帽子を投げました。

 

しかし大外れです・・・

それを見た1年生も2年生も3年生も、みんなが真似をして、こぞって自分の帽子を投げ出しました。

全く当たりません・・・

それを見て、私も当てたくなって、帽子を投げましたが当たりません・・・

しばらく、みんなで帽子の投げ合いをしました。

しかし、取れそうな予感さえしません。

 

「ぼうがあればいいじゃ〜!」

誰かが言い出したので、熊の手を持って来ました。

4年生が代わる代わる必死に熊の手を操ります。

しかし、それでもつるは落ちません・・・

 

「校長先生がすれば取れるんじゃな〜い」

1年生の提案で、私がするはめになりました。

それでもなかなかつるを取ることができず・・・

 

ちょっと時間がかかりましたが、熊の手の先を絡ませて、やっと引きちぎることができました!

「やった~」

みんなの大きな歓声と、安堵と笑顔で場がほのぼのとなりました。

 

「あ~面白かった!」

1年生は、つるが無くなったあとも、帽子を投げ合っていました。

 

しばらくすると、満足したのか、みんな笑顔で帰宅していきました。

とても心がぽかぽかとした夕方となりました。