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みんな学んでいる

ひょんなことから、熊本インターナショナルスクール小学部を参観することになりました。

菊陽町にTSMC熊本工場ができることで注目されている各種学校です。

 

児童玄関に入ると、靴箱が並んでいました。

もちろん、靴箱の名前は英語表記です。

掲示物も英語で表記されています。

 

体育館では、サッカーの長友選手のような日本人の方が体育を教えられていました。

先生に促されることなく、30人ほどの中学年の子供たちが「おはようございます」とあいさつをしてくれました。

 

低学年の教室をのぞくと

外国人の先生が、英語を使って子供たちに授業をされていました。

子供たちのほとんどは日本人なんだそうです。

みんな黙って、英語で指示される内容を聞いて作業をしています。

ネイティブの早いトークに、内容は全く聞き取れません・・・

子供たちはうなずきながら聞いていました。

日本の小学校にありがちな、机に寝そべっている子は全くいません。

インターナショナルスクールでも、学習の基本は聞くことのようです。

 

高学年の授業を見に行くと、探求の時間でした。

「ソーシャルメディアとの付き合い方を携帯電話を使って告知する」というテーマだそうです。

南アフリカの先生が指導されていました。

見ていると、先生は全く教えません・・・

基本、先生は、テーマを伝えたら見ているだけのようです。

子供たちが聞きに来たら、

子供が何をしたいのか、どうしたいのかを聞き出しながら丁寧に説明されます。

 出来上がったら、内容がよく伝わるよう配色をするようにと

英語で次の指示が出ました。

日本の授業スタイルより、かなり単純です。

その分、先生にゆとりがあります。

しかし、児童が聞きに来ると、私の質問に笑顔で答えてくれていた先生も

「エクスキューズミー・・・」

と大忙しです。

児童が自分で行動することに主眼が置かれているようです。

 

小学部で一番大切にしていることは、

「学び方を学ぶ」ことだと、インターナショナルスクールの校長先生はおっしゃっていました。

人の話や指示が聞けることはもちろん、

学ぶことに興味をもたせ、

自分で解決できるようにしていくことなんだそうです。

自己責任が基本のようです。

 

南小の子供たちも自立するために学んでいます。

大津町の子供たちも、日本中の子供たちも、世界中の子供たちも学んでいます。

 

今日、翔陽高校の生徒が、姉妹都市のアメリカネブラスカ州ヘイスティングズ市の高校生と交流し、一緒に学んでいます。

 

きっと近い将来、南小の子供たちも、いろいろな国の人と一緒に仕事をするようになるのかもしれません。

 

英語ができるということがグローバル的な視野を持つということでは無いと思います。

内に閉じず、広い世界に目を向けてほしいと思いました。