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大津町学校人権教育研究会がありました

6年生の人権教育研究会のため、1~5年生は給食を食べると下校しました。

大降りだった雨も、来校者を歓迎するかのように小雨となりました。

当の6年生は、来校者をお迎えするために、来校者の歩行ルートを大掃除。

よく頑張ってくれる6年生です。

教頭先生は、駐車場、ウエルカムボードの作成と大忙しでした。

連日、お世話になります!

 

教育長、美咲野小学校長、人権啓発福祉センター指導員、部落解放同盟大津支部員の方々をお迎えし、6年生教室に向かいました。

6年生教室は、各学校の先生方に囲まれ、いつもの雰囲気とは違った様相でした。

 

楽しい雰囲気を醸し出し、授業に臨もうとしている6年生。

 

しかし、授業が始まると、緊張感が、担任の先生、子供たちを呑み込んでいるように感じます。

先生が、今日のめあてを黒板に示されました。

「〇〇〇くん読んでみて!」

先生の指名で、指名された児童が緊張しながら読んでいきます。

「自分を見つけ直そう!」

担任の先生の???の表情・・・

教室も一瞬静まりかえりました・・・

黒板を見ると、文字が一字違っています。

慌てたふりをして書き直す先生、どっと笑いが巻き起こりました!

正解は、「自分を見つ直そう」でした。

担任の先生の計画的な犯行で、緊張が一挙に崩れ、リラックスしたムードで授業に入ることができました。

 

担任の先生のお話が始まると、教室の空気が一変、子供たちは食い入るように話を聞いています。

涙ぐんだり目が赤くなっている子もいました。

先生のお話と自分が重なってしまったようです。

 

次に、先生のお話と、自分が重なったところを、プリントに綴っていきました。

みんな真剣に、自分を見つめ直そうとしています。

 

 

そして、自分の思いや、その思いへのお返しを語っていきました。

子供たちの語りにじっと耳を傾けていると、どの子にもいろいろなドラマがあり、様々な思いをしていることが分かってきます。

当たり前なんですが、どんなに明るくはつらつとしている子でも、心の引っかかりが大なり小なりあることが見えてきます。

しかし、私たち大人と同じように、子供たちも、なかなか自分の弱さや本音、愚痴を言えていないのが現状でした。

6年生として、下級生のお世話や、学校の顔として運動会を創りあげたり最高学年として学校をリードしたりする中で、言えなくなってきているのかもしれません。

なぜ言えないのか、どうしたら自分から言えるようになるのかが、これからの課題のようです。

今日の学習が人権学習のキックオフ。

さらに人権学習が深化していくことと思います。

 

授業研究会では、

様々な立場から、今日の授業、各学校での取組など、たくさんの意見や様々な考えを聞くことができました。

指名ではなく、何か言いたくなったら手を上げる方式で、それぞれの思いを表現していただき、とても学ぶべきことが多かった研修だったと思います。

全ての内容を網羅することはできません・・・

特に心に響いたフレーズが3つありました。

 「『お返し』とは何か。その意味をしっかりつかんで使ってほしい」

 「アドバイスに使う『気にしないでいいよ』では、差別は解消しない」

 「現象は見えるが、差別は見ようとしないと見えない」

詳しくは参加された先生方にお聞きください。

今日がんばって思い悩んだ6年生の子供たち、これまで授業を計画してくださった6年生の担任の先生とご協力いただいた人権啓発福祉センター指導員、美咲野小学校長の先生方、人権担当の先生、そして参加された先生方、多くの学びを提供していただきありがとうございました。そして、大変お疲れ様でした。