やり場のない今だからこそ・・・
昨日のにぎやかな登校日から、今日の誰もいない学校のギャップに「またか・・・」と思いながら、教室を回ります。ふと目についたのは、最近よく話題になっている「アマビエ」のイラストです。私も初めて知ったのですが、「アマビエ」とは、江戸時代の肥後(熊本)に出現した妖怪だそうです。外見は人魚のようで、鳥に似たくちばしがあり、「病がはやったら私の写し絵を人々に見せよ」と言いのこし、海へ消えたとの言い伝えがあるとのことでした。
このイラストに込めた子どもたちの想いが届いて、一日も早く学校再開となってほしいものです。
さらに大きな影響がありとても気になっているのが「高校総体・中体連大会の中止決定」の一報でした。私も昨年までずっと中学校の勤務であり、部活動も初任時代からかかわってきました。だからこそ、このことが子どもたちへどれだけ大きな影響を与えるのかと・・・。
直接子どもたちへ接する機会はありませんが、私なりにエールを送りたいと思います。
部活動で学んだことは、大会でよい結果を得ることだけではありません。仲間とともに最後まであきらめずに、見えないところでも努力し続け、お互いを信頼するとともに、礼儀正しく相手を尊重することなど、多くのことを学んだはずです。このことは今からの人生に、絶対に無駄にはならず、逆にこれからの力になると信じています。
こんな今だからこそ、そのやりきれない思いを経験したみんなだからこそ、どうぞ他人の痛みが分かる人になってほしいのです。必ず笑って話せる日が来ると思います。それまで目標は違いますが、「正々堂々」と部活動で学んだことを継続してください。
本校のご家庭にも、もしかしたら該当する子どもさんがいらっしゃるかもしれません。どうぞ、あたたかく見守り、ひとりの先輩として声をかけていただき、よい方向へ導いていただければ幸いです。