学校生活

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つながる心 輝く命


              つながる心 輝く命
   
 5月7日神戸ポートアイランドで開催されたカミング神戸の音楽祭です。134組のアーティストが無料で出演して、観客による募金やグッズの売上金が約1,300万円あり被災地支援に充てられるそうです。その実行委員長が松原裕さん(1979年生まれ)です。9月23日には広安西小に視察に来校されました。

 

 7月26日福岡で開催された「シーサイドももち花火ファンタジア」の生中継が広安西小体育館で開催されました。広西からの中継の進行役をされたのが石○さんです。聞くところによると、当初予定の人の都合が悪くなり急に担当になられたそうです。

 10月17日にカミング神戸の支援により新しい一輪車が20台届きました。体育委員会の皆さんが受け取って一輪車置き場に配置してくれました。
 「やればできる」そんな気持ちを持つことができ、遊びながら体力向上にもつながると考えて震災後一輪車を希望してたくさん寄贈していただきました。
 昨年の11月には、福岡の国際医療福祉大学の学生さんが、集めたベルマークを一輪車12台に交換して届けてくださいました。
 2月には日創建材さんと肥後銀行さんにより、会社の事業費の一部を使って、広安西小学校を指名して一輪車8台を贈っていただきました。
 そして、今回のカミング神戸によるプレゼントです。
花火中継で来校された石○さんは、お仕事の他に、ボランティア団体であるカミング神戸の事務担当者でもありました。そこで、熊本地震の被災地への支援をしたいと思っておられた松原さんのことを私(校長)に紹介してくださったのです。テレビ中継の会場となったこと、ピンチヒッターとして石○さんが来校されたこと、中継の中に私の登場場面を設けて頂き石○さんのリードで進められ会話のきっかけができたこと、熊本地震の被災地支援を検討中の松原さんがいらっしゃったことなどが、奇跡的につながった結果なのです。
 石○さんは急いで支援の計画をまとめられ、松原さんは体調を気にしながら早々に来校されました。そして急いで支援の決定をしていただきました。
 ここにあるカミング神戸の報告書に、松原代表の挨拶が載っていますので紹介します。どんな想いで一輪車が届けられたのか想像しながら聞いてください。

「阪神淡路大震災で助けていただいた恩返し」そして「その復興の街・神戸を届けたい」という想いで2005年より開催し、入場無料にこだわり、今年で13回目を迎えたカミング神戸2017

 今年もこのように開催することができましたのも、ひとえにご尽力いただいた皆々様のおかげと心からお礼申し上げます。本当にありがとうございました。阪神淡路大震災から22年、東日本大地震からも6年の時を経て、このイベントの存在意義を日増しに強く思えております。
 そして私事ではございますが、昨年の3月に発覚したステージ4の腎臓がん。もしかすると昨年が「最後のカミング神戸かもしれない」そんな思いで当日を迎え、終演後には魂を揺さぶられるほどに感動し、「来年まで生きる」と誓いました。あのときから1年という時間を生きられたことにただただ感謝しております。
 さらにこのカミング神戸というイベントが自分の人生に与えた影響の大きさを痛感した1年でもありました。(中略)本当に幾重にも積み重なった奇跡で13年間も開催できたことに改めて驚いております。
 今年は過去最高の募金額1300万円が集まり、無料イベントの常識を超えたミュージシャンが集まり、また目の前で”奇跡”を体験してしまいました。災害や病いなど様々な大きな壁も、思いのある人たちが集まれば奇跡が起こるかもしれない。
 来年もどんな奇跡を見ることが出来るのか今から楽しみでしょうがありません。
 このイベントが誰かにとって意味あるものになっていると強く信じて、どうか今後ともこの奇跡におつきあいいただけますよう深くお願い申し上げます。

        COMIN'KOBE実行委員長 松原 裕
                     
 このように、支援していただいた品物の中に込められた想いを感じて大切に使ってほしいと願っています。また、届けられた真心を自分の元気に変えて周りの人に元気を与える行動をとってほしいと思っています。
 友だちがいやな気持ちになるような言葉を言ったり意地悪をしたりして争い事が起きたという話も校内で時々耳にします。
 反対に、30日(月)の昼休みの終わりには、散らかったままの一輪車を1台ずつ片づけてくれていた3年生男子もいました。このようなすばらしい心や行動が広西じゅうに広がっていくといいなあと思います。
            <11月2日全校朝会発言メモより>
                                             
※ 松原さんは阪神淡路大震災で被災した時は中学生だったそうです。その頃は、ことの重大さや寄せられる支援に対してぼんやりとした認識しか持てなかったということです。
 成人後、震災当時の支援への感謝の気持ちや心の温かさを感じるようになり、何か支援活動をしたいと思い立ち、自分の得意分野だった音楽活動を通した活動をと、COMIN'KOBEのイベントに取り組んでこられたそうです。
 この活動による募金は、これまで、東日本大震災の復興支援にあてられてきたそうですが、昨年からは東日本だけでなく、半額を熊本地震の復興支援に向けられているそうです。
 来校の日は、闘病中のため朝から体調が悪くなったということで2時間近く遅い11時半の到着となりましたが、「病気に負けず、命ある限り支援活動を続けたい」「熊本を忘れない・元気にしたい」そんな強い想いと輝く命を感じました。
 一輪車の他にも、本校児童や住民の皆さんの心身の健康増進に向けた、運動場の人工芝周回コース敷設に対する一部支援も検討していただいています。

※NTT西日本のHPでは、花火大会の中継の模様(10秒ほど)を見ることが出来ます。