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おすきなふくは ?

 いきなり何のことだろうと思われたかも知れません。実は、これ「秋の七草」の覚え方なのです。

 秋の七草は、春の七草に比べて知名度が低いと言われています。しかし、どれも美しい花なので、彼らの名誉のために、今回は秋の七草を紹介したいと思います。

 秋の七草は、おみなえし、すすき、ききょう、なでしこ、ふじばかま、くず、はぎの7種の植物です。秋の野山を飾る花々です。


  春の七草の知名度が高い理由は、七草がゆという風習があるためです。1月7日になるとスーパーの野菜コーナーに,パックに入った七草がならびます。

 つまり、春の七草は「食べる七草」なのですね。

 それに対して、秋の七草は食べません。(食べられる部分はありますが・・・)

 主に古くから薬草として利用されてきました。部分が形を変えて使われるので、あまり気づかれることなく、いわば「薬の七草」だったわけです。

 せっかくなので、どんな効き目があるのか調べてみました。

 

  おみなえし:解毒剤、利尿効果がある。

  すすき:薬効よりも生活用品の材料として利用。

  ききょう:咳止め、鎮痛剤として利用。

  なでしこ:利尿効果がある。

  ふじばかま:皮膚薬として利用。

  くず:解熱剤として利用。葛根湯(かっこんとう)は葛の根のこと。

  はぎ:めまいに効果があるとも。

 

 古人は、それぞれの花を愛でるとともに生活に利用していたのだなあと感心させられました。