木場校長と梅田教頭のつぶやき
ヨドミとペアトークとケルルンクック
休校中の御所浦小学校ですが、休校前に「春のうた」を学習する4年生の様子を紹介します。
春のうた
ほっ うれしいな。
ほっ まぶしいな。
みずはつるつる。
かぜはそよそよ。
ケルルン クック。
ケルルン クック。
ああいいにおいだ。
ケルルン クック。
ほっ いぬのふぐりがさいている。
ほっ おおきなくもが うごいてくる。
ケルルン クック。
ケルルン クック。
(BY草野心平さん)
春の喜びを祝う歌・・・。
命の息吹を祝う歌・・・。
うれしくて心がウキウキする春なのに・・・。
今年はどうしても違ってしまいます・・・。
新型コロナが終息したときに、夢見ていることがあります。
「ONE PIECE」でルフィたちが、ドフラミンゴやクロコダイル・・・、強い相手と対峙し解決したときに「宴だあ」とみんなで盛り上がる、あんな感じができないのかなあって。
でもONE PIECEのそれとは違い、
私たちの戦いは、
人との接触を減らし・・・、
感染の恐怖を回避し・・・、
同時に感染させるリスクも回避する静かな戦い・・・。
私たちの戦いには、ルフィたちみたいに、ギアセカンドもサードも、バズーカも三刀流も二輪咲きも、必殺技は何もないかもしれません・・・。
静かな戦いです。
静かに、しかし確実に・・・。
がんばりましょう・・・。
今日のタイトル、「ヨドミとペアトークとケルルンクック」
ケルルンクックは登場しましたが、残るはヨドミとペアトーク・・・。
ケルルンクックの、4年生と中村先生の学習を観ていていいなあと思ったのは、学習過程によどみがあることです。
授業はさらっと流してしまうと、子どもの思考もさらっと流れてしまいます。
つまり思考が浅いと記憶に残らない・・・。
あえて、大切な場面に、よどみを作ることはとても大切です。
「え、なんで?」
「本当にそうなるの?」
「説明できる?どういうこと?」
よどみを作ることで、子どもの思考には不快なノイズが入ります。
「なんで先生は今さらそんなこと言うの?」
この不快なノイズこそが深い学びです。
本当に正しいのか?子どもは再考を迫られます・・・。
また、このよどみをどのようにして清らかな流れに戻すのか・・・。
ペアトーク、とってもいいですね・・・。
すぐ教師が、大人が答え言っちゃわない・・・。
考えさせることが大切です・・・。
となりの子とちょっと考えてみる・・・。
そして解決の糸口を見つけてスッキリ・・・。
この時間がさらに深い学びへと誘います・・・。
そんな思考はずっと生きて自分の力となります・・・。
私の中でずっと生きてる少年時代の記憶・・・。
小学校中学年の理科の授業です・・・。
担任の先生の課題は、
「電気がつくものってどんなものでしょう?」
木村少年考えます・・・。
木村少年さらに考えます・・・。
そして木村少年はひらめきます・・・。
木村少年が導いた仮説とは・・・?
「先生、電気がつくものは磁石につくものだと思います!」
きっと担任の先生は「金属・・・」みたいな答えを求めていたのだと思います。
私の発表を聞いた担任の先生がかすかに残念そうな表情を浮かべたのを今でも覚えているのですが・・・。
いや、言いたいことはそういうことではなくて、そのほんの5分ちょっとの時間だったと思うんですが、これまでの自分の経験、体験を記憶の引き出しから出して並べて、その中から課題をクリアできそうな仮説を導き出す作業、を木村少年は初めてしたという記憶だったんだと思います。
おかしな話ですが、今でも、新しい課題に取り組むときって、「他に情報はないか」「他にリスクはないか」「もっといい方法はないか」と44年前のあのときの理科の授業を思い出す54歳・・・。
御所浦小学校保健室掲示板に・・・、
御所浦小学校児童玄関に・・・、
御所浦小学校正面玄関に・・・、
子どもたちが戻ってくる日のために・・・。
私たちは準備を進めています・・・。
そして、各学年のビデオクリップもアップロードしてみました。
各学年ここはプリント学習だけでは難しいという学習内容をビデオクリップにしています。
すべて2ー4分のビデオクリップです。
保護者不在の際の学習用というよりは、一緒に観ていただく用です。
ばんごはんのときなどに保護者の皆様のスマホ等で観せてあげてください。
授業は1回で終わりますが、ビデオクリップのよさは繰り返し何度も観られることです。
ぜひ数回観せてあげてください。
今日は以上です。