学校ブログ

いつまでも、いつまでも、東間小学校は「心のふるさと」

【校長ブログ】

 5月18日(水)、ご高齢のご夫妻が東間小学校に突然、おいでになりました。

 ご主人は、杖をつきながら歩く姿も不自由に思えました。

 お話を聞くと、ご主人は「60年前ぐらいに、東間小学校の4年生まで在籍されていたと言うこと。」失礼ながら、もっと前のことのように見受けられましたが(申し訳ありません、失礼です!)

 「きっと、最後になるだろうから、東間小学校近くの温泉施設に宿泊して、母校を外から見ていましたが、懐かしさのあまり、校内を見せていただくことはできないでしょうか。」

 教頭先生にお願いをして、校内を見ていただきました。

 最後に、私も一緒に記念の写真を撮らせていただきましたが、その時から、ご主人の目には涙があふれ続けていました。階段を降りていかれるときにも奥様が「よかったね!よかったね!」とご主人に声をかけられる姿。

 その後主人の目からはずっと涙がこぼれていました。

 それから、玄関までお見送りをしましたが、「昔は東間小学校の前の溝を先生がせき止めて、水浴びをしたこと」「胸川まで水泳に行ったこと」などを懐かしく語っていただきました。その目にはあふれる涙。私も涙をこらえていたものです。

 そのご老人は4年生までの在籍ですので、卒業台帳には記録が残っていません。そのおじいちゃんが東間小学校にいらっしゃったという記録は、どこにもないのです。

 でも、記録はなくても、そのご老人の中には、「心のふるさと」としての記憶が残されています。それが「母校」だと思うのです。

 記録はなくても、確かな記憶、それはおじいしゃんのあふれる涙に現れていると思うのです。

 私はいつまでもそのおじいちゃんと時間を共にしたいという思いにかられました。