学校ブログ

中津留物産(社長:中津留敏之)様から「二代目大柿竹細工」大柿長幸様製作のほうき贈呈式

【校長ブログ】

 2月15日、中津留物産(社長:中津留敏之)様から30本のほうきの寄贈をいただき、5・6年生による贈呈式を行いました。

 中津留様は、みなさんご存じの通り、個人の活動として、6年生の学年委員長として、この6年間、週に3日、あいさつ運動と交通指導に取り組んでいただいています。個人の志として、6年間も続けることは並大抵のことではありません。ずいぶん前のブログにも書きましたが、その過程で何人もの子供たちの命が救われてきたかもしれません。何も事故が起こっていないこと自体がそのご功績だろうと思います。

 中津留様は、毎日6年生が厳しいほうきを使って、朝のボランティア活動をしている姿を見ながら、子供たちの伝統ある姿を支えるためにと、ほうきの寄贈を申し出てくださっていました。

 その過程で、製作される方から、立派なほうきは11月の笹でつくることが大切であるとのことで、11月にとれる笹を採集した後に、ほうきを作っていただくとのお話をいただいていたのですが、昨日、そのほうきができあがり、届けていただいたものです。

 届けていただいたほうきを拝見し、驚きました。すみずみまで丁寧に作られ、一本一本が磨かれ、本通に立派なほうきでした。これまで見たこともないようなすばらしいほうきでした。

 実は、「二代目大柿竹細工」大柿長幸様に依頼をしていただき、製作されたものとのことでした。「二代目大柿竹細工」大柿長幸様については、ホームページでも見ることができます。どの竹細工の作品も素晴らしいものばかりです

 また、「二代目大柿竹細工」大柿長幸様は、令和2年7月豪雨により被災されていますが、中津留物産様として少しでも復興支援につながればとのことで、ほうきの製作を依頼され、本校に寄贈いただいたものとのことです。立派なほうきであることの所以がよく分かりました。職員も子供も、あまりの立派さに使うことにハードルがありましたが、思いのこもったほうきだからこそ、思いを込めて掃除をさせていただきたいと思います。

 これまで6年生が中心に朝のボランティアを行い、本校の伝統を行動として築いてきたわけですが、卒業を前に、5年生に引き継ぐ時期がきました。

 中津留様より6年生がほうきを受け取り、6年生が5年生にほうきをわたすという時間をつくりました。大柿長幸様が込めていただいた心を中津留様より6年生に渡していただき、6年生が伝統をバトンとして引き継ぐための時間です。6年生からのメッセージ、5年生からの決意の言葉が聞かれたところです。

 このようにして、本校の伝統が築かれ、受け継ぎ、本校の校風がつくられていくのでしょう。途切れさせてはいけませんね。

 最後に、ほうきを寄贈していただくという発想は通常、浮かんできませんが、そのような発想をしていただいたのも、6年間、子供の活動の様子を見てこられたからこそ浮かぶ発想だと、あらためて6年間のお姿に感謝したいと思います。本当にありがとうございました。

 また、大柿長幸様、大切に活用させていただきます。

 この贈呈式の様子は、後日、人吉新聞にも紹介されるとのことです。