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子どもたちの「瞳が輝く」授業づくりを!~工夫した学習活動で授業が変わる~

 3年生の国語の授業が面白い!面白いというか、その場にいることが、本当に心地よい。いつまでも、ずっと、観ていたいし、聞いていたい。そう感じさせてくれる雰囲気があるのです。

 担任の大津教諭がチャレンジしているのは「指名なし音読」。先生に指名されることなく、自らの意思で立ち上がって音読をしていくのです。それをクラスのみんなで交代しながらつないでいき、一つの題材を最初から最後まで読み上げるのです。

 まず、「自ら立つ」というのがいいですね。そこには、音読という学習活動一つとっても、決して人任せにしないで、主体的に動く姿勢が表出してきます。授業というのは、先生が創り出したものを受けるものではなく、自分たちの力で展開していくという意識が重要です。そのことを「自ら立つ」という行動で育てようとしているのだとわかりました。

 次に、相手意識。この音読で難しいのは、一度に何人も同時に立ってしまうこと。『どうしても、この段落は自分が読みたい。』という意思で立っているものの、友達も同じ思いで立っています。そこに、譲り合いや、音読回数が少ない友達への配慮、発表が苦手な友達への励ましなどが入り混ざります。だからこそ、ほわ~んとした温もりある雰囲気を肌で感じ取ることができるのです。

 クラスの一人一人の力と力と力が合わさって(+)、学級としての大きな力となっていく、それが「協力」なのです。

 子どもたちの目はきらきらしています。自分たちの音読がどんどん仕上がっていくと、みんなで共有した喜びが笑顔として表れてきています。「今度は、明日の2時間目に音読しますよ!」と自慢げに私を誘ってくれます。それだけ、「自分たち」に自信をつけているのです。

 自己選択、自己決定を行い、自らの意思で主体的に活動していく子どもたちの、今後の授業での姿が楽しみでなりません。