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群れ

 秋が深まると、鳥たちの世界にも大きな動きがあります。
 その一つが「渡り」。夏の間日本で過ごした鳥が暖かい地方に移動するのですが、ここ腹赤もその鳥たちの通過点になっています。最も有名なのは「ツバメ」です。

 1ヶ月前ぐらいのことです。学校側の電線に30羽ほどの集団をつくり、しばらく水田の上を飛び交っていたかと思うと、翌日には姿を見かけなくなりました。どうやら,南の国へと旅だって行ったようです。


 そして「集団化」も一つの動きのようです。
 夏の間は、ばらばらで暮らしていた鳥たちが群れをつくっていきます。その顕著な鳥が「スズメ」です。
 学校の近くの稲刈り後の水田にも群雀が見られます。

 雀という鳥。古くから人々のくらしと深くかかわってきました。ある研究者によれば、雀は人なしでは暮らせないとも言います。
 例えば、日本家屋だからこそ、雀は巣づくりができるのです。瓦などの隙間や通気口に巣をつくり、子育てをします。
 腹赤小学校には、それがあるため雀のお宿になっています。

 また、子育ての時期は、水田や畑、森に発生する虫がヒナの餌になります。
 害鳥として見られることが多い雀ですが、実際にはそうではないという調査結果もあります。この話については、またの機会にと思います。