サザンカ
腹赤小学校には、この季節ならではの美しい花があります。
それはサザンカです。体育館入り口付近に白、運動場倉庫の側などに赤。ちょうど花が咲き始めたところです。
花が咲き出すと小鳥たちの群れが集まります。多いときは20羽近くのメジロやヒヨドリが蜜を吸いにやって来るのです。それはにぎやかな朝食会場になります。
さて、このサザンカ。ほんとうの名前は「さんざか」なんだそうです。漢字で書くと「山茶花」ですが、「さんざか、さんざか」と読んでいる間に、いつの間にか読みやすい「さざんか」になったという話があります。
ところで、サザンカによく似た花にツバキがあります。種類も同じで、あまりにそっくりなので、専門家でさえ見間違えることがあるようです。
事実、ずいぶん前の話ですが、「春の植木市」の会場で、詳しいお客さんと店の人がもめているのを目撃したことがあります。
では、どんな区別の方法があるかというと
①花の形で区別する
ツバキは花が筒状になり、立体的です。それに比べサザンカは平たい形になります。
②花の散り方で区別する
ツバキは、花が散るとき花首から落ちる。サザンカは、花びらが散る。
(なので、ツバキは縁起が悪いということで、武士に嫌われていたようです。)
③葉の形で区別する
両方とも葉のふちにギザギザがありますが、サザンカのギザギザの方がはっきりしているそうです。ただし、その場で2枚の葉を比べて分かることのようです。
④葉の筋で区別する
葉を日光にすかして見ると、中心の葉の筋(葉脈)が黒っぽく見えるのがサザンカとのことです。ツバキは光をすかすようです。
本校のサザンカは、結構長い間花を楽しむことができます。寒々とした風景に明かりをポッと灯すような冬の風物です。
「さざんか さざんか 咲いた道 たき火だ たき火だ 落ち葉焚き。」そんな光景が似合う季節になりました。