彼岸花が咲いています
稲が実り,少しずつ黄色くなる頃、田のあぜなどに赤いじゅうたんが広がります。
ヒガンバナです。ちょうどお彼岸の頃に咲くことから,その名がつきました。
別名「はみず はなみず(葉見ず花見ず)」といいますが、これは花が咲く頃には葉が枯れてしまい、葉が茂る頃には花が付かないことからついた名前です。
昔の言い伝えに「ヒガンバナをとると家が火事になる」というものがあります。
それは、ヒガンバナが人々の暮らしに大きな役割を果たしたことから、言われるようになりました。
実は、ヒガンバナは、種子で増えることができない植物です。その代わり球根で増えます。その球根には猛毒が含まれるのですが、水でさらすと毒が抜けてすぐれた食べ物になるのです。ソテツなどと同様に救荒作物と呼ばれる植物です。
球根で増えるヒガンバナが,田の周辺にびっしりと花を開いているのは、昔の人々が植えたからでしょう。いざというときの食料として備えをしていた証なのです。
そこで、重要だから決してさわらないように,先程の言い伝えが残ってきたのでしょう。
学校の回りでも美しく咲き誇っています。