学校ブログ

集団宿泊教室(あしきた青少年自然の家)速報 水俣に学ぶ肥後っ子教室

【校長ブログ】

 水俣に学ぶ肥後っ子教室の一環として、語り部である 緒方正実さん から講話をいただきました。

 緒方様から「事実と真実は異なる、事実はまマスコミ等の報道で知ることができるが、真実は本人一人一人にしかわからない。」と、現地や経験者に学ぶことの大切さを語っていただきました。私も令和2年7月豪雨で大きな災害を受けましたが、物語は一人一人によって異なることを重ねて実感したものです。きっと、マスコミでは報道されないさまざまな事実、感情、経験がそこにあることは想像できるものです。そんなさまざまな真実は、語り部の方からしか聞けないことだと思います。

 そして、「誰かに責任を押しつけても真実は見えない。偏見や差別は、人がつくるもの。」などのお話をいただきました。あらためて目からうろこでした。差別や偏見の要因を、原因に求めがちですが、差別や偏見は、無知であることから人がつくるものという人権教育についてお話しいただいたことは、子供たちにとって貴重な機会となりました。

 最後に、「苦しい出来事や悲しい出来事の中には、幸せにつながっている出来事がたくさん含まれている。このことに気づくか気づかないかでその人の人生は大きく変わっていく。気づくには一つだけ条件がある。それは出来事と正面から向かい合うことである。」とのメッセージをいただきました。

 子供たちにとっても,教員にとってもすばらしい「水俣に学ぶ肥後っ子教室」となりました。

 最後に 山本君 が自らの学びをもとに感想を述べてくれました。聞いている私たちが、ぐっと涙をこらえるくらいすばらしい感想発表でした。

 緒方様、このような機会をいただいたことに心より感謝申し上げます。

 ※ HPであるため、緒方様のお話を一部の概要のみに限定して投稿していることをご容赦願います。本来ならば、すべてを投稿しなければならないところですが、誤った解釈にならないように限定したところです。ただ、子供たちは緒方様のお話をお聞きし、質問が止まらない状況であり、素晴らしい学びをさせていただきました。