最終更新日 2024.11.28
苓北町防災訓練
11月10日(日)
苓北町の防災訓練が、富岡小学校を会場として実施されました。朝から、運動場や体育館前では炊き出し訓練の準備、消火・救助活動に備えての準備や打ち合わせが行われていました。
午前9時、2階5年教室にてコンセント発火による火災が発生したという想定で訓練開始。職員室では知らせを受け、消防本部へ通報、子供たちには放送で避難指示を行います。子供たちも、煙を吸い込まないようハンカチや衣服で鼻や口を押えながら運動場に避難します。
学校独自で行う避難訓練は、消防署の方のお話を聞いたり、簡単な消火訓練をしたりして終了ですが、この日は違いました。2階にいる逃げ遅れた人を救出する様子や、苓北町全ての消防団が集合し協力して迅速に消火活動を行う様子を間近に見ることができ、子供たちもその迫力に驚いていたようでした。
天候の関係で、ここからの訓練は室内で行うことになりました。まずは、体育館渡り廊下に設置されたテントの中に入って、火災時濃煙に巻き込まれた場合の脱出訓練です。煙で周りがまったく見えなくなること、煙の性質を知って低い姿勢で逃げることなどを体験によって学んだ子供たちでした。
次に、ホールに移動し、救助訓練です。胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAEDを用いた訓練を各学年毎の5つのグループ(1・2年は一緒に行いました)に分かれて行いました。高学年は、救急救命講習を受けたことがある子もいましたが、低学年の子供たちにとっては初めての経験だったと思います。しかし、真剣に説明を聞き、みんなで声をかけ合いながら訓練に取り組みました。その様子に苓北消防署の分署長さんも驚かれ、「富岡小学校の子供たちは災害に対する姿勢が身に付いていて素晴らしいですね。」とお褒めの言葉をいただきました。
1・2年生の訓練の様子。
3・4年生の訓練の様子。
5・6年の訓練の様子。高学年にもなると、救助を行う時、周りにいる人に明確に指示を出したり、数人で交代しながら胸骨圧迫を行ったりするなどより高度な訓練にチャレンジしていました。
体育館では、消防団の方たちの訓練が行われていました。
全ての活動が終わり、体育館で閉会式が行われました。子供たちの横に並ぶ消防団や消防署の方々のきびきびした行動に、子供たちは驚き、尊敬のまなざしで見つめていました。最後は、6年生代表の子が誓いの言葉を立派に述べて防災訓練は無事終了となりました。教室に帰る際、炊き出し訓練でつくられたビニル袋に入ったご飯を受け取り、教室で訓練を振り返りながら試食を行いました。
6年生の誓いの言葉のように、いつ起こるか分からない自然災害に備えて、日頃から防災意識を高めること、そのために「災害は自分の近くでは起きないと決めつけない」「災害が起きた時は、自分にできる最善を尽くしてできるだけ早く避難すること」を心がけ、自分の命は自分で守ることを強く意識していきたいものです。
子供たちは、4年に一度経験する町の防災訓練で大切なことを学ぶことができました。この日のために準備を進めていただいた役場の方、消防署や消防団の方々、本当にありがとうございました。
熊本県教育情報システム
登録機関
管理責任者 校長 小田原 美芽
運用担当者 教頭 川端 智紀