学校生活

水俣に学ぶ肥後っ子教室(5年)

9月26日(木)

苓北町内4小学校の5年生は、2台のバスに分かれフェリーを使って水俣を訪問しました。「水俣に学ぶ肥後っ子教室」です。この「水俣に学ぶ肥後っ子教室」は熊本県内全ての5年生が水俣に行って学ぶ学習です。社会科で公害を学習する5年生が、実際に水俣市を訪問し、水俣病資料館や環境センターなどで公害被害から環境再生へと立ち上がる水俣の姿を学んでほしいという願いから2011年度から始まりました。

午前6時15分。体育館に富岡小学校5年生がそろいました。担任の先生から説明を受けた後、いよいよバスに乗り込みます。朝早くからお家の方も大勢見送りに来てくださっていました。

午前7時50分、牛深港に到着。4校の5年生がそろったところで出発式を行いました。各学校の代表が、今から始まる「水俣に学ぶ肥後っ子教室」のめあてを発表しました。

出発式を終え、フェリーに乗り込み、水俣へ。フェリーの中では、集団宿泊教室で仲良くなった4校の5年生が、学校の垣根を越えて一緒に海風にあたったり、客室内でおしゃべりをしたり、楽しい時間を過ごしていました。

午前10時過ぎ、予定通りに水俣に到着。まずは、水俣病情報センターで語り部の方の講話を聞きます。とてもお話が分かりやすく(実は、語り部の方は夏休みに本校職員が研修を受けた方だったのです)子供たちの心に響くものがありました。子供たちは、しおりのメモ欄が足りなくなるくらい、たくさんメモをとって真剣な表情で聞いていました。(語り部の方の写真掲載はNGなので開始前の様子しかお伝えできませんが・・・)

講話が終わり、館内を10分ほど見学し、外に出て5年生全員で記念撮影を行いました。

そして、お楽しみの昼食の時間。外が暑かったので室内で昼食をとることになりました。朝早かったので、みんなお腹がすいていたようであっという間にお弁当を食べてしまいました。

 

 お弁当を食べ終わった子供たちは、班ごとに環境センターにあるいろいろなコーナーを回り、体験ゲームを楽しんでいました。午後からは、環境学習です。クイズを交えながら地球温暖化、CO₂排出実質ゼロ(ゼロカーボン)に向けた取組などについて分かりやすく説明してくださいました。子供たちも、環境のために自分がどんな取組をしていくか決めてシートに書き込んでいました。是非、実行していってほしいと思います。

最後に、水俣病資料館に移動し、語り部の方のお話を思い出しながら、展示してある資料を写真におさめたり、メモをしたりして水俣病についての理解を深めました。

水俣での学習を終え、帰路につきます。行きと変わらず、フェリーの中もみんな楽しそうでした。牛深港に到着し、解散式を行いました。各学校の代表が一日の学びを発表しました。

 

解散式が終わると、志岐小、坂瀬川小の友達に別れを告げ、都呂々小の友達とともにバスで学校に向かいます。帰りは、きっと子供たちは疲れてみんな爆睡だろうと思っていたのですが、寝ている子はほんのわずかで、〇〇ランキング発表など、都呂々小学校の友達も巻き込みながら大盛り上がりのバスの中でした。そして、午後6時、富岡小学校到着。たくさんの保護者の方、先生方、器楽部の子供たちに出迎えてもらいました。

朝早くからのお弁当作りや送迎等、保護者の皆様には大変お世話になりました。子供たちは、水俣での学びを知識だけに終わらせず、心で受け止め、これからの生活にどうつなげていくのかを、これからの学習できっと深めていってくれることでしょう。半年後は、最高学年となる5年生の子供たちが、学びを生活に生かして素晴らしい富岡小学校のリーダーへと成長していくことを大いに期待しています。