学校生活

今日の栖本っ子~地域の方に学ぶ~

 本日4年生と5年生は、地域の方々を学校にお招きし、「ふるさと栖本」の魅力と伝統を肌で感じる、大変充実した時間を過ごすことができました。

 5年生:お茶の奥深さに触れる総合学習

 5年生の「総合的な学習の時間」では、地元の栖本製茶より、猪原様にご来校いただきました。子どもたちの前に広げられたのは、一枚の茶葉から生まれる驚くほど多様な世界です。猪原様は、同じ茶葉でありながら、製法の違いによって煎茶、釜炙り茶、ウーロン茶、紅茶など、全く異なる味わいと香りを持つお茶になることを、分かりやすく教えてくださいました。また、お茶に含まれる成分の働きや、心に安らぎをもたらす「美味しいお茶の入れ方」といった、家庭ですぐに実践できる知恵も伝授いただきました。子どもたちは、お茶が持つ奥深い歴史と、それを支える人々の情熱に触れ、目を輝かせていました。猪原様の温かいご指導のおかげで、単なる知識としてではなく、五感を通して学びを深めることができました。

4年生:栖本太鼓に込められた魂を学ぶ社会科見学
 一方、4年生は社会科の「地域で受け継がれてきたもの」という学習テーマのもと、栖本太鼓の担い手である末松様をお招きしました。末松様は、太鼓を次世代に受け継ぐことへの熱い想い、これまでの苦労、太鼓の歴史、そして何よりも演奏を終えたときの大きな喜びを、子どもたち一人ひとりの質問に丁寧に答える形で話してくださいました。講話の終わりには、簡単な太鼓の動きを実践指導していただく機会がありました。子どもたちは、末松様から直接教わった動きを真似て一生懸命体を動かしましたが、「見ていた以上にハードで、太鼓を叩くことの大変さ」を身をもって感じたようです。その表情からは、地域に根付く伝統の重みと、それを守り続ける方々の並々ならぬ努力を理解した様子がうかがえました。

 この2つの体験学習は、子供たちにとって、地元・栖本の素晴らしさを再認識する貴重な機会となりました。机上の学習だけでは得られない、人々の「想い」や「努力」、そして「文化」に触れることで、子供たちの心の中に、郷土を愛する気持ちがより一層深く刻まれたことと思います。これからも、地域との繋がりを大切にし、子どもたちが豊かな心を育み、未来を切り拓く力を培っていけるように教育活動を進めていきたいと思います。

本日は、お忙しい中に講話をしていただきました、猪原様、末松様、ありがとうございました。