学校の沿革

  学 校 の 概 要

 護川小学校校区は、大津町の北西部に位置し、北は菊池市に、西は合志市・菊陽町に隣接している。旧護川村の西部で杉水・川辺・尾足の三つの大字から成立していた。昭和31年の町村合併により川辺・尾足は旧旭志村へ、大字杉水は歴史・政治・経済上の関係から大津町に分村合併した。この大字杉水を校区とする。
 地形は東の阿蘇北外輪山から南西へかけてゆるやかな裾野で、肥後台地の東端にあたり起伏にとんでいる。この台地状の間に東西に峠川が流れる低地がゆるやかに広がっているが、この河川は梅雨時だけの水流で平素は水無川である。そのため水は乏しい。
 集落はこの水無川沿いに細長く4集落、台地上に2集落が点在している。阿蘇山火山灰土壌に位置する集落であるため、耕地は純粋に畑地である。水田は皆無に近く、児童は苗代・田植えについての観察・経験はほとんどない。近年は酪農・樹芸を中心とした農業経営が行われ、町特産のから芋の生産も盛んであるが生産者は減少している。
 近年は、大津町北部台地に本田技研工業熊本製作所及び関連企業をはじめ大小規模工場の進出により、保護者の就業状況も変化している。また、県内就職者のUターン現象がみられ第2種兼業農家が増えている。
 また、新興住宅地も造成され、入居者も年々増加してきた。急激な自動車の増加に伴い、山鹿・菊池大津をつなぐ国道325号線のバイパス開通により菊池・大津間の時間が短縮されて主要な産業道路となった。大津町の農工商並進の開発により、校区民の就業状況及び集落、交通事情が急変しつつある。
 平成15年度より「地域の子どもは地域で育てる」を合い言葉に、PTAを主体に「もりかわサタデースクール」や「もりかわセーフティボランティア」の活動を展開し、地域の活性化につながっている。平成19年度には、児童の安全確保及び防犯対策を目的とした活動の功績が認められ、「くまもと犯罪の起きにくいまちづくり活動功労団体表彰」、国から「学校安全ボランティア活動奨励賞」などの賞を受賞した。平成20年度には、10月から文部科学省の事業である学校支援地域本部を設置し、地域コーディネーターを中心に授業で活用する人材を広げてきた。また、長年のボランティア活動の取組が認められ、厚生労働大臣から感謝状が贈呈された。
 平成23・24年度に文部科学省「コミュニティ・スクールの推進の取組」における研究指定を経て、平成25年度から「コミュニティ・スクール」としてスタートした。令和3(2021)年度からは、第5期を迎えている。

 平成29・30年度大津町教育委員会研究指定学力の充実・向上推進校として、研究を進め、平成30年11月には研究発表会を実施した。