御船小ニュース

「静」の中の「動」

教室内に誰もいないのでは、と思ってしまう程、静かに学習している学級がありました。5年2組です。図工で版画に取り組んでいました。「自分の姿」をテーマにしており「陸上記録会でボール投げに出場した自分」「教室の床を雑巾がけしている自分」等、具体的な場面を選び、細かい下絵に仕上がっていました。この日は「線を彫ろう」をめあてにしており、様々な種類の彫刻刀を使い分けながら、輪郭線や毛並みを彫る児童たちでした。質問や相談をしたい児童は、静かにその場で挙手し、教師に合図を送ります。囁くような声でアドバイスをする教師の声以外、ほとんど物音のしない教室。とても感心しました。

静かな雰囲気を全員で保ち、作業に集中することで、より多くの児童が思った通りの、あるいはそれ以上の作品を完成させられるように思います。そのような成功体験の積み重ねこそ、自己規律を高めることにつながるのかもしれません。