日誌

6年生理科研究授業 12月6日

6年生理科研究授業 「土地のつくりと変化」
   
 6年生は、「土地のつくりと変化」の研究授業でした。
なかなか近くに地層がみられるところがなく、写真などの画像や映像に頼らざるを得なく
実感としてイメージすることが難しい単元です。
 本時は、「丸いれきや化石が入っている地層は、どのようにしてできたのだろうか。」
という問題に向けての検証実験です。「流れる水のはたらき」により、地層ができたの
だろうという予想のもと、市販されている堆積実験装置を使って実験を行いました。
白い粒(れき)、緑の粒(砂)、オレンジの粒(泥)に見立てた粒を使って行い、地層が
できることが確認できました。
 その結果から、考察に結び付けるときに、子どもたちはとても苦労していました。
堆積実験装置が実際には、「河口から海底につながっている部分」であることや、
「この実験をしたら、どのようになっていくのかという結果の見通しを持たせていない
といけなかったのでは?」 
 また、「問題が漠然としている。もっと本時にかかわる具体的な問題まで掘り下げて
いないといけなかったのでは?」 などの意見も出ました。
  確かに本時は、もう少し地層ができるところにつっこんで、結果の見通しまでやって
おくことが必要だったようです。
 難しいところですが、6年で身につける問題解決能力は「推論」になっています。
●地層には、「丸いれき(川原で見られるような)が入っている」
●地層には、「貝」の化石など、海に住んでいた生物の化石が見られる。
 → だから、川があり「流れる水のはたらき」で「れきや砂・泥」が運ばれて、地層に
  なったのではないか?また、海に住んでいた生物の化石も見られることがあるか
  ら、川や海でできたと思われる。
以上の様な、「予想や仮説」を作りだす思考が →「推論」
 また、以上のことを基に、実験結果から、「いくつからの前提をから結論を導きだす」
ことが →「推論」
 このことを深く掘り下げていて、本時での具体的な地層づくりを検証する実験へとす
すめると良かったように思います。
 なので、児童の実態からすると難しそうですが、以上のような力を付けなければなら
ないと思います。となると、近隣で見られる地層があれば、具体的な観察活動をさせる
とか、現地にいけなくても近くで見られる地層の写真やそこで採集した「れき」などを準
備するなど、子どもが実感してイメージできる工夫がいるのでしょうね。
 … 提案性のある授業でした。