本校区は益城町の西北部に位置している。県庁が熊本市東部に移転したことにより、熊本市のベットタウンとして昭和54年頃から住宅団地化や工場進出が進み、人口は急増の一途をたどった。そのため本校児童数は年々増加し、平成6年には1,276名となり、平成7年に広安小学校と広安西小学校とに分離した。
本校は、南に飯野小学校区、東に益城中央小校区、西に広安西小校区、北に熊本市と隣接している。校区全体が平地で、以前は田畑の多い農村地帯であったが、熊本市のベッドタウン化で地域住民の変動も大きくなっている。近年、ましき野やオリーブタウンの分譲地が大規模に開発・販売され、一時期の児童数の減少傾向に歯止めがかかり、転入児童数も多く、全体として増加傾向にある。それにともない、周辺の交通量も多くなってきている。保護者の就労についても農家戸数は2割弱となり、会社勤めが多い。次第に都市化の傾向が強まり、核家族化・少子化が進んでいる。
子どもたちを取り巻く環境としては、野道での草花遊び、勤労生産的活動としての田畑の借用、校区内の福祉施設の訪問、地域の方による伝承遊びの指導やあいさつ運動等、地域の自然や施設、人材を活用した創意工夫のある教育活動を展開できる地域素材に恵まれている。
平成23年度から地域コーディネーターが配置され、地域人材の活用がよりスムーズにできるようになり、学校ボランティアの活動も盛んになってきている。