校長のつぶやき

2025.10.29 冬の訪れ

学校に到着したとき、車内に示された外気温は1桁台の「8℃」でした。

給食調理員の岩永先生が「下界は違いますねー」とおっしゃりながら、職員室の私の机の前にある出勤簿に印鑑を押されていました。「雲の上からおいでになったんでしょ!」などと楽しいおしゃべりから始まった一日です。

普段は遠くにかすんで見える甲佐岳がくっきりとした山容を見せ、運動場の草には夜露が光ります。

放射冷却現象と言うのでしょうか、昨日にも増して、ぐっと冷え込んだようです。

 

運動場にはいろいろな石碑があります。その中に、中央北小学校時代のハンドボール全国制覇の記念碑と記念樹があるのですが、すっかり葉を落として鳥たちの格好の止まり木になっています。

そこに、胸が茶色の小さな鳥がとまっていました。こんな鳥です。

いつものとおり、googleレンズで調べてみると、「ジョウビタキ」という鳥でした。

日本では冬鳥として知られ、秋にシベリアや中国北東部から飛来し、春まで過ごすのだそうです。

 

秋の夜長を楽しむ間もなく、前日の最低気温を翌日の最高気温が下回るという急激な冬の訪れに驚いているのは人間だけで、動物や植物たちは季節の変化を感じ取りながら力強く生きているのだなぁとしみじみ感じました。

人間はかなり鈍感になっているのかもしれません。まぎれもなく、私もその一人です。