校長のつぶやき

2025.7.3 「蓮は 泥より出でて 泥に染まらず」でも...

朝、給食調理員の先生が「校長先生、中庭の蓮がつぼみを付けましたよ。生き返りましたね!」と顔をほころばせながら教えてくださいました。

給食の先生方が春休みに池の掃除をしてくださり、枯れたようになってしまっていた蓮も我が子のように見守ってくださっていたのです。

「泥んこになって池の掃除をしたかいがありましたね。よかったですね!」

さっそく見に行ってみました。

きれいなピンク色のつぼみが、細い茎の先に凛とした存在感をもって水面を見つめていました。

中国の故事に、「蓮は 泥より出でて 泥に染まらず」とあります。その言葉通りの美しさです。

 

しかし、その泥は汚れて見えるかもしれないけれども、誰よりも蓮のことを考え、栄養を与え続けてくれた存在なのではないかと思うのです。人も花も、自分の努力だけでその人生を咲かせることはできません。

そのための環境を作ってくれた誰か(何か)に思いをはせ、感謝の心をもって謙虚に生きることが大事なのではないでしょうか。

蓮のつぼみがそんなことを私に語りかけてくれたような気がしました。