校長のつぶやき

2025.10.20 Carassius Auratus

初めて知ったことって、だれかに伝えたくなりませんか?

いきなり難しいタイトルで失礼しました。

 

これは、読者の皆さんもよく知っている、ある生物の学名なのです。

" Carassius Auratus "(カラッシウス・アウラトゥス)

答えは...

そうです。「金魚」です。

ラテン語で「金のフナ」という意味なのだそうです。

英語では「goldfish」、つまり金の魚、中国語でも「金魚」と書くようですが、不思議に思いませんか?

「赤いのに、なぜ『金魚』というのか?」と。

 

金魚は、数千年前に中国の揚子江流域でフナが突然変異したもので、今から700年ほど前の室町時代に中国からやってきたそうです。

古代の記録では「黄の魚」(きのぎょ)と書かれていたようですが、それがなまってきんぎょ(金魚)になったという説もあるようです。

中国では金魚を「チンユイ」と読むようですが、全く同じ発音で「金余(チンユイ)」という言葉があります。お金が有り余るという意味で、そうなりますようにという願いを込めて金魚を飼うという習慣もあるようです。

 

前話が長くなりましたが、学校のそばにお住いの中山さんが、写真の金魚を6匹学校に届けてくださいました。

さっそく、中庭の池に北園教頭先生の手で放流させていただきました。

右側は金鯉のルイスの居住エリアですから、左側のエリアを金魚の居住エリアとしました。

バケツの狭い世界から急に広い世界に解き放たれて、「金魚6」たちはちょっとおののいているように見えましたが、しばらくすると一列に並んで円を描くように泳いだり、かくれんぼをするように藻の下にとどまってみたりと楽しい動きをし始めました。水が体に合ってくれるといいですね。

どうか、新「金魚6」をそっと見守ってください。

また、中山さん、ありがとうございました!