校長のつぶやき

2025.10.22 無言そうじ...?

昼休みが終わると、校長室に小気味いいノックの音が響きます。

「6年生の〇〇です。掃除に来ました。入ってもいいですか?」

「どうぞー。今日もお願いしますね。」

校長室は6年生の担当になっていて、いつも男女の2名が掃除をしに来てくれるのです。

それも無言で、丁寧なのです。どの子も。本当に感心します。

そこで、他の掃除場所にも足をのばして、見学に行ってみました。

 

2階に上がる階段で4年生に出会いました。

「校長先生、こんにちは!」と話しかけられたのがうれしかったです。

「掃除の様子を写真を撮らせてね、ホームページにものせて頑張っているところを紹介したいからね。」

また黙々とそうじを始めました。素晴らしい!

階段を上がりきって、廊下を見通してみました。

無言...とまではいかないものの、どの子も手を動かして、キビキビとそうじを頑張っていました。

1年生から積み重ねた掃除技術と心がけの賜物でしょうね。うれしい気持ちが溢れました。

もっと撮りに行こうとしたのですが、デジカメの充電が切れてしまいました。残念です...。

 

本校では、「無言そうじ」にみんなで取り組んでいます。

「無言そうじ」は、もともと長野県の教育から生まれたものだと言われていますが、ただ静かにそうじをするのが目的ではありません。次の5つの心を育てることが目的です。

 ◇「気づきの心」を育む

   周囲の汚れややるべきこと、次に何が必要かなどを自分で考えて見つける

 ◇「がまんする心」を育む

   いやなことや大変なことでも、すぐにあきらめずにやり遂げる

 ◇「感謝する心」を育む

   そうじをしてもらう場所があることや、一緒にそうじするなかまがいることへの感謝

 ◇「思いやりの心」を育む

   次に使う人や協力してくれるなかま、お世話になる人の笑顔を想像する

 ◇「つながる心」を育む

   協力して学校をキレイにしようという気持ちや学校の一員としての責任感をもつ

 

自分と向き合ってそうじに取り組む。そうじは、「心を磨く」作業なのかもしれませんね。

私自身もとかく面倒なことは避けがちなのですが、改めて一つ一つの意味や価値をかみしめながら取り組んでいきたいと思います。