【11月13日(金)】
なんだか投票数が伸びない「先生たちの技2015」です。
投票数を伸ばすため、若手の起用を。
きっと学校生活2015をチェックして終わりという方も多い中、こうしてみてくださって、ありがとうございます。
前回の「勝利の笑みを 君と」で、「ゴールは6年生」ということを書きましたが、ひょっとしたらこんな考え方もできるかもしれないと思いましたので、記事にします。
久玉小では水曜日の集団下校は、当番でスピーチをすることになっています。
11日(水)は永野先生がスピーチをしました。永野先生は3月に大学を卒業して、4月からこの久玉小でがんばっているフレッシュな先生です。日々、授業力や生徒指導力を向上させ、その成長率は、三宅先生も気にしているところです。
11日のスピーチはこういう内容でした。(長いけど全文掲載です)
「何を話そうかといろいろ考えたのですが、理科の先生なので、理科・科学のお話をしたいと思います。まず、みなさん空を見上げて下さい。雲がありますね。いつも見る光景だと思います。では、今、なぜ雲は白いのだろう、なぜ雲は浮いているのだろうと思った人はいませんか。今日、先生が伝えたいことは、何気ない日常生活の中から疑問をもち、自分で調べてほしいということです。昔、ニュートンという科学者がいました。ある日、ニュートンはリンゴが木から落ちるのを見ました。そこでニュートンはこう思いました。「なぜりんごは木から落ちるのだろう。」疑問に思ったニュートンは研究を重ね、「万有引力の法則」を発見しました。このように、普段の生活の中で、ふと疑問に思ったこと、調べたいと思ったことはそのままにせず、自分で調べてほしいのです。先生に聞く、おうちの人に聞く、インターネットで調べる、本で調べるなど調べ方はたくさんあります。学校の授業だけが勉強ではありません。学校以外で興味・疑問をもったことを調べる、それも勉強です。
一つ先生が調べて驚いた雑学を紹介したいと思います。地球上には約100万京匹の昆虫がいます。そのうち1%、つまり約1万京匹がアリだそうです。なんと、そのアリの総重量と人間の総重量が同じだそうです。本当かどうか知りたくなり、調べたらどうやら本当のことでした。これで先生は知識が一つ増えました。
このように疑問・興味をもったことを調べることで自分の勉強になり、知識が増え、いつか役に立つ時がくると思います。みなさんもぜひ疑問に思ったこと、興味をもったことを調べてみてください。もし何か知っている雑学、豆知識があったら先生に教えて下さい。先生と勝負しましょう。」
どうですか?自分の今の仕事とうまくリンクさせながら、子どもたちの興味がわきそうな話題を盛り込み、話を組み立てる・・・。
私が伝えたいのは、「実は永野先生がんばってます」ということじゃないんです。
私が伝えたいのは、「永野先生が社会人1年生」ということなんです。
たぶん、子育てのゴールは、小学校卒業とか、高校合格、とかじゃないと思うのです。
子育てのゴールのひとつは、りっぱな社会人になると言うこと・・・。
あえて「りっぱな」という言い方にしていますので、それぞれのとらえ方で感じてください。
3月まで、学生だった永野先生が、初めてひとり暮らしをし、「学校の先生」という仕事に挑戦し、ここ久玉小で、久玉っ子との関わりの中で、成長しているということ、です。
これを我が子の10年後の姿と考えてみてください。
10年後、お子さんが、どこかの職場で喜びや苦労、いろいろな経験を積みながら、社会人として成長している姿を・・・。
なんだかすごくないですか?
子育てのゴールをもう少し先においてみては?という話でした。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
よい週末を!
(天草マラソン、久玉小軍団、がんばります)