【4年生 No.9】白いぼうしの主役は誰か考えよう(国語)
今日の国語では、白いぼうしの主役は誰かについて考えました。
前回の授業で、場面ごとの登場人物をまとめました。
この時点で「ちょうは登場人物なのか?」「おじちゃんと、松井さんは同じ人物だよ」「4の場面のたけおくんは、松井さんが思い出しただけではないか?」「だったら田舎のお袋はいいのか?」など、子どもたちの中に、議論できそうな課題がたくさん生まれました。
ここでは、この議論は次回以降に譲り、まずは、主人公について考えることにしました。
子どもたちには、あらかじめ、主人公というのは、以下のようなものだということを伝えます。
①物語の中心人物 ②物語の途中で気持ちや行動が大きく変わる ③最初から最後まで登場している
スタートラインを揃えたところで、自分の考えを書きなさいと指示をしました。
一斉に鉛筆を走らせる子どもたち、
多くは、「私は主役は松井さんだと考える。理由は、最初から最後まで登場しているからだ。」と書いて持ってきました。
私は、「よく考えて書いてきたね。」と言ってシールを貼りました。
まずは、一人ひとりが自分の考えを書いてきたことを認めることにしたのです。
一部、工夫して書いてきた子どもたちが現れます。
「私は、松井さんだと考える。理由は、どの場面でも中心となって行動しているからだ」と、条件の1番に着目して書いてきました。
「私は、松井さんだと考える。理由は、最初から最後まで出てきて、物語の中心になっているからだ」これは、1番と3番を組み合わせています。
そして、とうとう「私は、松井さんだと考える。理由は、最初の場面で、夏みかんをとても大切にしていたのに、蝶を逃してから、ころっと気持ちが変わったように、たけおくんのために夏みかんをぼうしの下に入れたからだ」と書いてくる子が現れました。
これは、2番の気持ちが変わる人が主人公という理論です。
今日は、自分なりの考えを書いて、互いの意見を共有するという学習でした。
徐々に互いの意見をもとに話し合い、考えを深めていけるような学習に発展させていこうと考えています。