日誌

3年目の集大成

11月25日

 今年度4回目の研究授業は、2年担任で初任3年目のもえ先生が挑戦しました。

 算数「かけ算(2)九九をつくろう」

 かけ算、後半の学習です。

「九九表パズルをつくろう」というめあてで、学習が進んでいきました。

子どもたちは、何も書いてない九九表と様々な形のピースに興味津々。早くパズルに取りかかりたくて目を輝かせていました。

学習の手順を示されると、早速取りかかります。

ここかな?

2×7=14,2×8=16、2×9=18で2の段だからここだ!

答えが8になる九九はいくつもあるな。でも、ここは、6ずつ増えてて、その上は・・・。

これまで覚えた九九やかけ算のきまりを思い出し、それにピースの形を見ながら九九表に当てはめていきます。

どうしてそこにピースを当てはめたのか言葉や図を使いながら一生懸命説明し始めます。

友達が黒板の九九表に当てはめたピースを見ながら、ペアでどうしてそこに当てはめたんだろうと話し合います。

 本校の校内研修の研究主題は、

「学び合い学び続ける子どもを育てる算数科授業の創造

           ~『主体的・対話的で深い学び』を通して~」

としています。

 特に、深い学びに導くため、授業の中で「対話の始まり」「子どもの意見の取り上げ方」「ファシリテーターとしての教師の役割」に焦点を当てて研究を進めているところですが、今回の研究授業でも、学年部を中心にそのあたりの検討を重ねてきました。

 子どもたちの「?」や「つぶやき」をどう拾い、周りの子どもたちを巻き込んで話し合い深めていくか、まだまだこれから研究を深めて行かなければなりません。

 授業の最後に、1時間の振り返りを子どもたちは書きました。その中には、友達の発言した意見が参考になったことや友達の意見を聞いて改めて気づいたことを多くの子どもたちが書いていました。

 そこに、一人で考えるのではなくみんなで学ぶことの良さを実感した子どもたちが多くいたことがあらわれていたのではないかと考えています。

 研究は、まだまだ、道半ばですが、教職3年目の先生が、周りの先生方のアドバイスを真摯に受け止めながら、授業に取り組む一生懸命な姿は、何より、子どもたちに直接跳ね返っていたように感じました。

コロナ禍だからこそ、大切なものを見失わず、学校全体で一つの目標に向かって着実に進むことを目指します。