校区の概要

   校 区 の 概 要
 ① 校区の自然や歴史
    ア 本校は、平成17年4月に水越小学校と統合し、御船町南東部に広い校区を有する。東は山都町、西は甲佐町に接し、大きく滝尾地区と水越地区に分かれる。しかし、両地区とも町村合併以前は同じ旧滝水村であり、また、昭和35年までは同じ旧滝水中学校校区であったことからつながりも深く、地元の人たちの交流も続いている。
      滝尾地区は御船川をはさんで南西から北東に長く延び、南西は低地である。北東は次第に山地となり、七滝に接している。水越地区は標高327mで周囲を山に囲まれ、中心部を水越川が流れる。東の一帯はカルスト山地で、鍾乳洞も形成されている。
    イ 御船川沿いには、今までに御船恐竜の骨格や古代霊長動物の骨格などの化石が発見されており、その化石は、現在恐竜博物館に展示されている。旧矢部街道、下鶴眼鏡橋、嘉永井手(鉢巻山)、玉虫御前の墓、玉虫寺等の文化遺産も多い。
      また、水越地区は、建武の昔、託麻原の合戦に敗れた菊池一族が、山深いこの地に隠れ住んだと語り伝えられ、将軍廟、薬師堂、城跡等その遺跡も多く残っている。

  ② 校区の現状
    ア 校区は、総世帯数575世帯(平成31年5月1日現在)であるが、地区毎の児童数の偏りが大きく、通学する児童がいない地区が水越地区で5地区ある。滝尾地区は玉虫の町営住宅、御船台の分譲住宅地を中心に他地区・他地域からの転入世帯が多く、保護者の7割以上を占めている。水越地区も高齢化が進み、学齢児童の減少が続いている。
      滝尾、水越両地区とも、以前は農業中心の生活、生計であったが、現在は校区外、町外の職場に働きに出る人が多くなっている。純朴・勤勉で、郷土や学校を愛し大事にする気持ちが強く、保護者だけでなく、校区のすべての人々が学校に協力的で、援助を惜しまないが、地区による温度差もある。
    イ  教育環境としては、両地区とも大変自然環境に恵まれた所である。人的環境としては、水越地区は三世代同居が多いが、帰宅後一緒に遊ぶ子どもが少ない。滝尾地区は、近所に子どもは多いが、両親共働きで帰宅してから子どもだけで過ごしているところが多く見受けられ、大きな違いがある。平成16年4月から、学校に隣接する滝尾公民館を利用して学童保育が開始され、少しずつ環境整備も進んでいる。また、青少年健全育成会、公民館活動、子ども会活動等も、それぞれに工夫をこらした活動が地道に行われている。
      保護者の子どもに対する愛情、教育に対する関心・期待は大きいが、子どもとゆっくりしたりする時間やゆとりは少ないようである。
    ウ 学校前を国道445号線が貫き、児童の通学路となっている。九州中央道の整備が進むにつれ交通量は少なくなったがスピードを出す車両が多く、登下校時は注意が必要である。また、マミコゥロードとの交差点は信号はあるが、玉虫・御船台方面の児童が道路を横断する際には、さらに注意が必要である。
      水越地区と上梅木地区の児童はスクールバスで通学しているが、梅雨時の崖崩れ、冬季の積 雪や道路凍結等に注意が必要である。
    エ 平成9年6月18日、児童の集団登校の列に居眠り運転の自動車が突っ込み、1名死亡、10名が重軽傷を負うという事故が発生、また、平成13年にも、玉虫横断歩道上にて、横断中の児童を前方不注意の乗用車がはねるという事故が発生している。保護者の登下校時の交通安全に対する関心、心配は大きく、安全教育の一層の徹底を図っていくことが重要である。