学校生活25

先生の先生

本校には、今年度から「指導教諭」と呼ばれる職種の先生がおられます。県内に50人、そのうち天草には8人の配置です。指導教諭は、教育現場においてその指導力をいかして、先生達がよりよい指導方法を身に付けることを支援する役割を持っています。教科・領域には幅がありますので、本校の指導教諭の先生は、道徳科でその力を発揮されています。

今年度1回目の公開授業と講話が行われました。研修希望の先生が中学校の先生でしたので、6年生の授業に入り、内容項目の正直、誠実について考える「手品師」という題材を使っての授業でした。小学校では有名な題材です。

道徳科では教材から登場人物の行動や言葉をきっかけとしながら、自分のことも考えていきます。題材を通しての学習では、いわば子供たちは第三者の立場になりますから、とるべき行動や語りかける言葉などを実直に反応していきます。

 

 

 

 

 

 

教師の腕の見せ所は、いかに子供たちを第三者にしないことが授業を進めるうえでは大切なことの一つだと私は考えています。

 

 

 

 

 

 

指導教諭の先生は、それを見事に、子供たちの対話を通して実現されていきました。子供たちの言葉を通して、授業の核心に触れていかれます。その方法は多様です。

 

 

 

 

 

 

研修に来られた先生は、お帰りになるときにとても充実した表情をされていました。きっと学校でも研修において研修の成果を発揮されると感じています。

6年生の子供たちも、題材や課題に向けて熱心に考え、その考えを言葉にして表現してくれました。その姿も誇らしかったです。