校長室から

10月31日~11月4日

11月4日(金) 「これ、何歳でしょう?」

2年生の教室に行くと、図工「くしゃくしゃぎゅ」で作った作品が並べてありました。どの作品も工夫してあり、楽しい作品ばかりです。「校長先生、私のはどれでしょう?」と聞いてきました。作品にまだ名前が書いてないので、分かりませんでした。「どれかな?」と尋ねると、すぐに「これでーす。」と教えてくれます。そういうやりとりが、次々と続きます。子どもたちは、自分の作った傑作を披露したかったのでしょう。
そんな中、「校長先生、これ何歳でしょう?」と聞いてきました。「えー!歳があるの?」と聞くと、「6歳です。」と教えてくれました。作品に年齢をつけるとは、子どもたちの想像力に脱帽です。
  

11月2日(水) 学力向上研究推進校 研究発表会

本校は、本年度苓北町教育委員会から「学力向上研究推進校」の指定を受け、「『分かった、できた、もっとやってみよう』自ら学び、ともに学ぶ坂っ子の育成~読む力を高めるための、国語科における学習活動の工夫を通して」という研究テーマのもと、教科研究に取り組んできました。その研究成果を示す研究発表会を実施しました。本校では、「研究の成果を子どもたちの姿で表現しよう」を合い言葉に、多くの方々から助言を受けながら実践的研究を積み重ねてきました。
発表会には、町内だけでなく、他の市町からもたくさんの先生方に参加していただき、本校の子どもたちが生き生きと「学びに向かう」姿を見ていただきました。全校児童52人の小規模な学校ではありますが、子どもたち、職員、保護者や地域の方々が力を協わせて本研究発表会を作り上げることができたと感じています。
本校職員は、この研究発表会がゴールではなく、新たな研究のスタートと捉えています。参加していただいた先生方の貴重な意見を大切にし、これからも本校の教育活動を充実させていきたいと思います。
  

11月1日(火) 中庭の池の枯れ葉が・・・・

本校の中庭には、中央に大きな池の跡があります。学校ビオトープが盛んに作られていた時期がありましたが、その名残ではないかと思います。しかし、水の循環や排水もできなくなっています。雨水がたまり、しかも落ち葉が大量に落ちるため、水が少なくなったタイミングを見計らって、定期的に掃除をしています。
昨日、中庭の整備をした際に、池の中の落ち葉を上げて、外に集めていました。放課後に中庭に行ってみると、集めていたはずの落ち葉が見当たりません。職員室に戻って先生方に尋ねると、「2年生の○○さんが集めて捨てていましたよ。集まっている落ち葉を見て、自分が捨てるって言ってました。」と教えてくれました。その言葉に、大変驚くとともに、そのことに気付いてあげられなかったことを反省しました。
本校の子どもたちに育てたい資質・能力に「考動力」がありますが、坂小の子どもたちの中に、しっかりとその力が身に付いてきていることを感じます。

10月31日(月) 「ありがとうございます」の一言に感動!

苓北町教育委員会のお取り計らいにより、本校中庭の樹木の剪定を行っていただきました。中庭を作ってくださった方々が、将来の坂小の子どもたちのために、様々な樹木を植えていただいていました。しかし、年々その樹木も大きく育ち、その枝葉によって教室に光が届かなくなっていました。木の枝を切っていただいたおかげで、温かい光が教室に届くようになり、子どもたちが喜んでいました。
中庭の落ち葉はきや草取りをしていると、ちょうど高学年の子どもたちが下校する時間になりました。中庭で作業している私に気づき、「さようなら」と大きな声で挨拶してくれました。「さようなら」と返すと、「ありがとうございます」と返してくれました。自分たちの学校をきれいにしてくれていると、子どもたちなりに感じて発した言葉だったのでしょう。「ありがとうございます」の一言があまりにも自然で、その場を通る子どもたちが口々に伝えてくれている姿を見て、本当に感動しました。「ふるさと『さ・か・せ・が・わ』小学校」『か』・・・んしゃの心(気持ち)を表す学校を目指してきましたが、その気持ちが徐々に子どもたちに根付き、成長していることが感じられ、心からうれしさが込み上げてきた瞬間でした。