学校生活

人権について考えてみませんか

   先月、佐伊津小で取り組んだ人権学習の様子をお伝えします。私たち大人も、子どもたちとともに、「人権」について、これからも学びを深めていきたいですね。

 

 「じんとり」というお話で人権学習を行いました。じんとりをしているクラスのみんなの中に入れてもらおうとしたしんじ君が、しんじ君はいつも勝手にするからということで入れてもらえなかったというお話です。子どもたちは、しんじくんの気持ちとクラスのみんなの気持ちをそれぞれ考えました。しんじくんもクラスのみんなもお互いに相手のことを考えられていなかったということに気づき、相手の気持ちを考えて行動することが大切であると考えました。また、その後に自分たちも同じようなことはなかったか1人1人しっかり振り返っていました。

 

 「いやだったこと」の学習をし、友だちに優しくすること、嫌なことを言われたりされたりしたときに「いやだ」ということ、チクチク言葉を使わないことなど、学習を通して自分が今後がんばりたいことを発表していました。

 

 「男が先てだれがきめた」の資料の中から、きまりを守っていない、男が先というのはおかしい、悪い言葉を使っているなどたくさんの課題に気づくことができました。そして、まちがったことをしている人がいたら「だめだよ」と注意したいと、差別やいじめをゆるさないという思いを強くしていました。

 

 「できないことないですか」という教材で学習をしました。

子どもたちは、「誰にでも、苦手なことやできないことはあるのだから、それをバカにしたり、からかうのは、おかしい」と感想を述べていました。

  今回も、子どもたちは学年を越えて、友達のいいところを見つけ合っています。お互いに「ありがとう」という温かい気持ちでいっぱいになれば、クラスも学校も素敵な場所になると思います。できないことではなく、お互いの素敵なところを認め合って、輝き合えるようになりたいですね。

 

  「男が先てだれがきめた」という資料をもとにした学習です。資料の中の男の子達は、ずるをして女の子達より先に並びます。そのことを注意されると、「男が先と決まっている。」「男の方が偉い。」「うちでは風呂も男が先。」などと言います。本学級の実態や今の時代の考え方からすると違和感を感じる内容だったので、その話を担任が読み進めると、「何で?」「それおかしい。」「間違ってる。」子ども達は口々にそんな声を挙げてくれました。何が間違っているのか、何が大切なのかについて話し合っていきました。そして、「差別」と「区別」の違いについても考えました。

 また、今週の道徳の時間には、「三つの国」という資料でも互いに認め合い理解することの大切さについて考えました。冬季オリンピックについての話も盛り上がりました。性別、国籍、肌の色、考え方…etc. 「みんな違ってみんないい」です。共に違いを認め合いながら、手を取り合い、支え合っていきたいものです。