教育課程の編成について

令和4年度 小国町立小国小学校 教育課程編成方針

1 教育課程編成の基本方針

○憲法、教育基本法、学校教育法などの法令、規則、及び学習指導要領に従い、校長を中心に全職員の協力のもとに編成する。

○地域に根ざした特色ある教育活動を展開するとともに、小中一貫教育やコミュニティ・スクールの取組を進め、地域の負託に応え、開かれた学校づくりを目指し、社会に拓かれた教育課程を編成する。

○児童の心身の発達段階と特性などを考慮し、基礎・基本の確実な習得のもと、学力向上を図るとともに、豊かな心の育成を目指し、「認め、ほめ、励まし、伸ばす」教育の実現に向けて教育課程を編成する。

○学習指導要領の改訂の趣旨を理解した教育課程を編成する。(小国型小中一貫教育の充実)

○教育課程特例校による小国型小中一貫教育(学力充実、小国学、英会話)を充実させた教育課程を編成する。

2 本校の指導の重点

児童の実態や前年度及び学期毎の反省及び評価をもとに、学校教育目標及び学校経営方針の具現化を目指すために、次の事項を指導の重点とする。

(1)確かな学力の育成

○指導方法の工夫改善

○英語教育の充実

○読書活動の充実と並行読書の推進

○小中一貫教育の推進と幼保小中連係の深化

○小国学を核としたキャリア教育の充実

(2)豊かな心の育成

○人権教育の推進

○いじめ・不登校への適切な対応

○道徳教育の推進(考え、議論する道徳)

○生涯学習の推進・ESD・学校版ISOによる環境学習の充実

(3)健康教育の推進

○体力の向上とスポーツに親しむ習慣の育成

○保健・健康教育の充実

○学校安全

(4)人権教育・啓発の推進

○児童のレジリエンスと自尊感情の高揚をめざし、認め合い、支え合う集団づくりを とおして、人権教育の充実を図る。

(5)特別支援教育の充実

○全ての子どもにとって、分かりやすいユニバーサルデザインの視点に基づいた教育環境の構築と授業の工夫改善

○個に応じたきめ細やかな指導支援

3 編成上の配慮事項

(1)教育課程全般について

○学級経営を基盤にして、教師と児童の心の触れあいを大切にし、心の通いあう教育 を全ての教育活動において実施する。

○各教科等の指導にあたっては、個に応じた指導を心掛けながら、基礎・基本の定着及び体験活動・問題解決学習などを重視すると共に、児童の興味や関心を高める、主体的、対話的で深い学びが実現できる授業実践を展開する。

○ICTの積極的な活用を図ると共に、学校図書の計画的な利用を推進する。

○児童の学習の到達度を客観的に判断し、指導に生かせる評価活動の充実を図る。

(2)授業時数確保について

○週時間割を基準にして、教育カレンダーを作成し、授業計画、実践、反省をしなが ら授業時数の確保に努める。

○週計画案の作成にあたっては、毎週水曜日に教務から出す次週予定表をもとに、週の計画案を立て、時数の確保と授業の評価・反省を徹底する。(週案は月末に提出)

(3)学力充実に向けての取組について

○学力向上検証改善サイクルの見直しと学校総体での取組を推進する。

○毎週木曜日の学力充実の時間に複数の指導体制で個に応じた指導を行う。

○漢検(5,6年は全員、その他の学年は希望者による漢検の挑戦)、児童英検の受検。

○一人100冊を目標として読書活動の充実。

○中学校と連携して家庭学習の習慣化及び充実を目指し、児童、保護者への啓発・意 識の向上を目指して、家庭及び児童向けの家庭学習の手引きを配布する。

○全学年(1年生は3学期から)おぐにっ子ノートを作成し、計画的に自己学習力の育成を図る。(おぐにっ子ノートの掲示とパワーアップスケジュールの確立)

○年度初めの学力検査の実施と分析及び考察後の対策を立て、学力向上検証改善サイクルを構築し、県学力調査で児童の学力の成果を再点検する。

(4)指導方法の工夫改善について

○3年生以上の理科は専科で授業を行い、基礎・基本の定着及び、思考力・表現力の 育成を目指し、更に個に応じた指導の充実を図る。(理数教育の充実)

○ICTを活用し主体的に学ぶ喜びを感じさせ、思考力・判断力・表現力を高める指導方法の工夫改善

○阿蘇の『授業力』向上のための3つの重点事項」の実践

○4つの整合性【「目標⇔評価」⇔「めあて(学習課題)⇔まとめ」】の確実な実践

(5)言語能力、情報活用能力、問題発見・解決能力について

○各教科、中学校までの9年間の系統性や発達段階を考慮し、3つの能力の伸長を図る学習活動を計画的に実践する。

○学校生活全体を通じて、言葉に関する意識や関心を高め、言語環境を整備し、児童の言語活動が円滑に適正に行われるよう努める。

○図書館、アクティブラーニングルームを中心とした情報教育ハブ化を推進し、児童の探求スキルラーニング、アクティブラーニングを実践する。

(6)体験活動について

○豊かな人間性の育成及びふるさとを愛する心や誇りに思う心を育むことを目指し、発達段階に応じて交流活動、奉仕体験活動、自然体験活動、文化芸術体験活動及び集団宿泊活動等の体験活動を計画的に位置付ける。

(7)人権教育について

○「人権教育を通じて育てたい資質・能力の育成」及び「人権が尊重される授業づく り」を踏まえた指導方法等の工夫改善

(8)道徳教育について

○学校の全ての教育活動と道徳教育との関連の明確な位置付け

○道徳的価値の理解を基に、自己を見つめ、物事を多面的・多角的に考え、自己の生 き方について考えを深めるようにするための指導方法の工夫改善

○児童生徒一人一人の成長につなげる評価の質の向上

○家庭や地域と連携した取組の一層の充実

○「熊本の心」及び「つなぐ~熊本の明日へ~」等の効果的活用

(9)特別活動について

○・学級活動は、学習指導要領が確実に実施できるよう、校務分掌担当者を核に組織的・計画的な実践を展開する。

○児童会活動における内容は、委員会活動、児童集会活動とする。これらの活動は、互いに関連を持って展開できるように配慮する。

○学校集会は、毎月第1週の月曜日に行う。児童集会は毎月第3月曜日に行う。

○クラブ活動は、4年生以上、年間9時間を計画し実施する。活動内容は、「クラブの計画、運営に関する話し合い活動」「共通の興味・関心を追求する活動」とする。

(10)小国学(総合的な学習の時間)について(教育課程特例校)

○小国の自然や文化、歴史や人物を学ぶふるさと学習や地域の人材や素材を活用した体験活動などを通して、ふるさとを愛する心や誇りに思う心を育てる。(伝統や文化に関する教育の充実)

○小国学の時間については、3~6年生で60時間を計画し、実施する。

(11)英会話科について(教育課程特例校)

○英語に慣れ親しみ、積極的なコミュニケーション能力の育成を目指して、教科として英会話科を1年生6時間、2~6年生10時間実施する。

○9年間を見通したカリキュラムを作成し、1~6年生はALTや担任との複数の教員によるTTの授業を行う。

4 教育課程外の諸活動

○教育課程外の行事等による欠時数を最小限にとどめるための日程等の工夫を行う。

○職員研修は毎週水曜日を原則とし、職員会議は月1回とする。

○毎週水曜放課後に、子どもを語る会を実施し、児童理解の共有を図る。