ブログ

3年の「中松の宝」探し ~一心行の大桜、千手観音、塩井社水源編~

 3年生最後の「中松の宝」探しに出かけてきました。今回は、午前中いっぱいかけて、校区を歩いて探検してきました。この日は寒さが和らぎ、日が差して外を歩くには絶好の日和でした。訪れた主な場所は、「一心行の大桜」「千手観音」「塩井社水源」の3カ所でした。

 今回、案内してくださったのは、松の木在住の地域の方さん。この方は文化財保護委員を務められ、南阿蘇の文化財について詳細を調べられており、詳しいお話をたくさんうかがうことができました。

 まずは、「一心行の大桜」を見に行きました。「一心行の大桜」という名称をつけられたのは、何とお話をしていただいたKさんご自身だったそうです。昔、南阿蘇にあった山城のお殿様「中村伯耆守惟冬(なかむらほうきのかみこれふゆ)」が戦で散っていった家来たちの霊をなぐさめたことから、「一心」に「行」を行う意味で「一心行」と名付けられたそうです。Kさん方をはじめ地域の方々の広報活動を行うことで大桜が有名になり、桜の見頃になると1万人以上の人が見に訪れる一大観光地になったそうです。

 次は、松の木の2mを越える「千手観音像」を見せていただきました。この仏像は、842年も前につくられたものだそうで、今でも中松に残っていることが非常に価値あるものだということでした。こんな素晴らしいものが中松に残っていることにみんなびっくり!

 最後に、「塩井社水源」を訪れました。まわりは森で囲まれた中に水が湧き出ており、神秘的で、寺坂水源とはまたひと味ちがった雰囲気がありました。

 この水源からひかれている水路がに特徴があるそうです。南阿蘇は、西の方が高度が高いのですが、この水路は高いはずの西に流れていくように設計されているそうで、「のんぼり川」と呼ばれているそうです。山の傾きに逆らってつくられた水路によって、田畑に水が行き渡り、収穫量を増やすことができたそうです。

 今回は、さまざまな文化財について教えていただきました。最後は、お礼の言葉を述べてお別れしました。本当にありがとうございました。

 「中松の宝」をたくさん知ることができましたので、発表に向けてしっかり練習をがんばっていきたいです。