たのしいな ふくしたいけん たいへんだ
2月25日(月)社会福祉協議会りんどう荘のW佐藤さん(芸人さんのコンビ名ではありませんが、意気の合った名コンビで、もう中原小3年目のお付き合いなのです!)たくさんの荷物を運びこみ準備が整いました。
今年の福祉体験はおじいちゃん・おばあちゃんに変身です。
体験したことを2年生が日記に書いていたので紹介します。
2年生の日記のタイトルは毎日『短歌』なのです。
「3.4時間目 ふくし体けん 学習だ」
今日3.4時間目にふくしたいけんでおじいちゃん
おばあちゃんになってみました。
私の番が来て、先生が足とか手にカバーをつけてくれました。おもいものもつけてもらってわたしは、「おもい。」と言いました。ぜんぶはめたら耳がすこししかきこえなくて、目もあまり見えませんでした。 歩いてみたらきつかったです。わたしは、本当にきつかったです。
お年よりは大へんだなあと思いました。
お年よりになって体がまっすぐできなくて、おり紙をおっているとき手がすべったりして、本のだいめいをよむときにあまりみえなかったので、つらいなあと思いました。
他の子の日記にはこんなタイトル(短歌)もありました。
「よかったな としよりのこと おしえてもらった」
「たのしいな ふくしたいけん たいへんだ」
「やっぱりな たいけんしたよ きついなあ」
「前が見にくい むずかしいけど がんばるぞ」
少ない文字数ですが、体験の感想がつまっていますね。
そして日記に担任の先生から、
「そうだね、やってみてはじめて「そうか そうだったのか」とわかるよね。
そうだと知ったらこれからどうする?」と赤ペンでコメントが入っていました。
別の子の日記に
「かいだんをおりるのが、こわかったです。
手すりをにぎっておりて、足がすべらないかがこわかったです。
ぼくは、「きつい。おもい。もうむりだぁ。はぁ。」と言いながら歩きました。おじいちゃんおばあちゃんはだいへんしんだなと思いました。」と書いていた子もいました。
「認知症のケア」のプロフェッショナルの方が介護のポイントを『目を見て、話しかけ、やさしくふれる』 とまとめて話していた新聞記事がありました。
子どもたちは事前指導でW佐藤さんから、道具のつけかたと、方法の説明、順番、けがのないようにのと注意はきいてはいましたが、ほら!
しぜんとやさしくふれる手がでています!
目を見て話しかけようとする姿勢になってる!
はじめる前に「お年寄りにはこうするんだよ!」とか注意を説明するのではなく、(今回はお年寄りの方の)体験をしてみて、その中でどうしてほしいかな?と考えて子どもの内側からしぜんに出た行動が、実はだいじなことなんだよ、よく気付いたね!と言えることに『ふくし体験』の意味を感じました。
終わってみて「そうかぁ。」と思ったのは、何でもかんでもしてあげる!ではないこと。
介護者が、体験者のしようとしていることをとりあげるのではなく、『自分でできる事はしてもらいましょう』という注意の一文があったことでした。
さすが、たくさんの方とのかかわりを経験されている方からのスーパーアドバイスだったんだなと思いました。
佐藤さんと佐藤さん!りんどう荘さん!ありがとうございました。