消しゴム
6年生の国語 俳句作りの授業2時間目です。
前の時間、俳句の文字数、季語などの約束ごとと、有名な俳句の作品を味わってから、間接の時間に、まずは自分なりに俳句作りをしていました。
季語を入れなくちゃ!とおもったのか、2つや3つも季語が入っていたり、「○○や」 とか、「○○けり」を使ってみたりの作品ができていました。
複式です。直接の時間 先生が入ります。
最初に、自分の作品を黒板に書きます。
先生は一つずつ読んで、17文字にどんな気持ちがこもっているのかを、ひとつひとつにコメントをしながらに聴いて、「そのとき何色がうかんだ?」「それ、どんなにおい?」
黒板には、子どもがしゃべることがたくさんメモされていました。
その子が登校してくる道路のこと、この前植えた花のこと、家でのこと・・・・書き足してありました。
(その話の中に俳句のよさがいっぱい!先生が喋るたびにでていました。
例えば、「いらない言葉をけずるよ。」とか「たった17文字しかないのに、それに使っちゃもったいないでしょ?」とか「本当に言いたいことに言葉をつかうんだよ」とか。
気の利いた言葉を使うことより ずっと自然に。)
黒板には、頭の中に映像が浮かぶヒントの言葉メモがたくさんに。
「あとはそれを数えながら入れ替えたりすればいいんです。」とブラッシュアップタイム。
すぐに消しゴムで自分の作品を消して、書きかえようとした子に先生は
「消しゴムは使いません。最初の俳句を消さないでね。線を引いて横に書いていきます。」
次の時間に作品を発表します。
自習に教頭先生が入った時「消しゴムはつかいません!」
と聞こえてきました。
まちがったからと消しゴムで消してしまわない。
まちがったことをいい経験にして、次にいかすことをお話していました。
「まちがえるのをこわがったり、笑い合ったりするのはいい友だちじゃないよ。
自分の思ったこととか意見とかいっぱい言える教室が先生はいい。」
いつもはおもしろいことばかり言う先生のことばを、子どもたちが真剣に聞いていました。
特別ではなく、日々の中に。
6月はきずなをふかめる月間でした。