学校生活

プロフェッショナル 仕事の道具

その① 「赤青鉛筆」
ちょうど、赤と青の芯の真ん中のところです。
 登校した子を「おはよう」と迎え、ランドセルから教科書と、宿題や連絡帳を出した順にすぐ、丸付けをします。
 授業中は、子どもの机を周りながら、学習シートにアンダーラインやなみ線、テストの採点、放課後は日記のチェックや校正・・・。
 毎日毎日、こつこつこつこつ。
1年生も、カタカナをかけるようになり、いよいよ漢字の学習もはじまりました。

 お母さんのお手伝いで、一緒にいかをさばき、すみがでてきたときのこと
 たけうまにのれるよう、工夫して練習したときのこと
 だいすきな6年生と、ろうかそうじをがんばったときのこと
 宿題をしていて、牛乳をのんだら勉強をやりたくないきもちがとれたときのこと

先生が、ペンを持って日記を読みながら、微笑んでいます。
 
 その② 「オルガン」

 「ふたりでも何でもできる!」が学級目標です。
日直の仕事も、係の仕事も、おやすみの日がありません。
「当番はだれね?」ではありません。「どっちね?」です。
 
 毎日がペア学習。
来年はまた複式になるので、自力解決力が必要になります。
個別に細かいところの学習が出来る今年度は、貴重な一日一日です。
 
 ふたりだけど、ふたりを感じさせない音楽の授業。
大活躍の「オルガン」、様子をお聞かせできないのが残念です。

 その③「選択」
 6年生の理科の時間。
廊下を通っていたら「おおっ!」と、何かに反応した声が聞こえました。
  太陽のことを、個人で調べていました。
「え?うそ!も一回!」
画面を見ながら、その映像や説明に反応して、ipadさんに話しかける声でした。

 調べるのに3人はipadを使っていますが、ひとりは本を使っています。
調べたことを自分のノートに書き、発表して出し合い、新しいことをノートに書き加え、自分のまとめができていきました。

 どうして本で調べているのかたずねたら、
「家でよく使うけど、検索して重たい情報とか、時間がかかったりすることもある。それに、本の方が一部じゃなくて全部が詳しくわかるから。」だと。

 今日の授業が、何を、何のために行うのか、見通しを持たせることができているから、子どもができる「道具の選択」。

その④「お話」
 生活集会では、9月の反省と10月の目標を発表。

校長先生のお話。
「みんなトムとジェリーって知ってる?どっちがすき?」
「トム!!」
「ジェリー!」

「トムとジェリーに天使と悪魔が出るのは知ってる?」
「あ、知ってる!こっちとこっちに出て・・・・!!」
頭のスクリーンにうかんだ映像を、口々に校長先生に言ってます。
「それそれ!」

 行動を選択しているのは自分だけど、それを「意識」しているわけではない子どもたちに、気持ちだけですすまないこと。
立ち止まって考える、自分の行動のコントロール方法を伝授。

「どうしようかなって思ったときに、今日の校長先生のお話を思い出してね。」と。
ココロの複雑な回路を、映像やイラストなしで子どもたちに。