あれから6年の歳月が流れました。
熊本地震…この言葉を聞くことさえ耳を塞ぎたくなる方がいらっしゃることを承知で,今このブログを書いています。
あれから6年の歳月が流れました。
私的な話になりますが,4月14日と16日を迎える度にある人の悲痛な姿が思い出され,心が痛みます。
子どもの存在は,周囲の人々にとって何よりも尊いものです。
だからこそ,子どもたちの命を守るということは,そうした周囲の人々の思いや願いを大切に守ることにもつながるのだと思います。
そんな思いで,今日の地震避難訓練に臨みました。
業間の時間…地震が起きたことを想定し,校内アナウンスで周知します。
子どもたちは,素早く机の下にもぐりこみ,頭や体を守る行動をとりました。
そして,避難。
体育館につながる廊下には,避難する子どもたちの足音だけが響きます。
校長先生からは,子どもたちの避難の様子や態度がたいへん立派であったことを褒めていただきました。
「廊下を歩いていると,窓ガラスや本棚があったので,もし地震で割れたり倒れてきたりしたらどうしようかと考えました。」と,高学年の子どもが避難の感想を発表してくれました。
実際に災害が起こることを想定すると,こうした考動(考えて動くこと)がとても重要になってきます。
避難の形にパターンはありません。
東日本大震災では,「釜石の奇跡」と呼ばれ,語り継がれている出来事があります。
※ここで詳細を記すことは割愛しますが,ぜひ子どもたちと一緒に「釜石の奇跡」で検索してみてください。
<(_ _)>
東日本大震災は,判断一つで多くの命を失ってしまうことも,また助かることもあるのだということを,教訓として私たちに残してくれました。
そして熊本地震では,災害はどこかの出来事ではなくいつでも起こりう現実なのだと改めて思い知らされました。
しかし,たとえ人々に災害の怖さを知らしめるためだとは言え,そこまで多くの命を犠牲にする必要があったのかと…そんな思いが後を絶ちません。
災害がないことが最も望ましいことですが,もし災害が起きたら…被害を最小限に抑えるための考動力を養いたいと改めて思った避難訓練でした。