学校生活

8月27日(火)夏休み明け集会

酷暑だった夏休みが終わり、今日から前期の後半が始まりました。

夏休み明けの集会は、夏休みに入る前の集会と同様に、暑さのために体育館に集めず、各教室にリモート配信の形で行いました。

転入生と新しいALTの紹介の後、校長からパリオリンピック陸上女子100メートル競走で金メダルをとったジュリアン・アルフレッド選手のことを紹介しました。

アルフレッド選手はカリブ海に浮かぶ小さな島国セントルシアの選手です。面積は天草の下島とほぼ同じ広さの国で、人口は18万人です。今回のオリンピックには4人の選手が出場し、アルフレッド選手の金メダルが国として初めてのメダルだそうです。

アルフレッド選手は、幼いころは裕福ではなく、靴が買えずに裸足で走り回る日々でした。また、陸上大会でよい結果が出始めてすぐの頃の12歳で父を亡くしました。陸上競技をやめようと考えたこともあったそうです。

しかし、アルフレッド選手を応援してくれる人々の勧めがあったので、14歳で陸上競技が盛んな国ジャマイカに移住することができました。選手として憧れたのはジャマイカ出身の男子100メートル世界記録保持者、ウサイン・ボルトさん。「いつか彼のように走りたい」。パリオリンピック決勝の日の朝にもボルトさんのレース映像を見て気持ちを高めたそうです。

アルフレッド選手は、オリンピックの決勝で1位になってから、セントルシアの国旗を身にまとった姿で、天国のお父さんに「この金メダルが新しい競技場の建設などセントルシアのスポーツの発展につながることを願っています」と報告しました。

決して恵まれているとは言えない家庭で育ちましたが、このような素晴らしい結果になるまで努力した選手です。本当に素晴らしいと思います。

セントルシアの人々はみんな大喜びだったと思います。勇気が出たと思います。自分の国の誇りです。このレースの裏側を知り、スポーツに限らず、何でも、自分が上手になりたいとか、よくできるようになりたいとか思ったら、挑戦してみる、頑張ってみることの素晴らしさを感じました。

そこで、本校の学校教育目標「ふるさとを愛し、主体的に学び、自律する児童の育成」の中の「主体的に学ぶ児童」に注目して、「『主体的に学ぶ』は勉強だけではありません。上手になろうと思ったら自分から学ぼうと頑張ってほしいです。誰にでも挑戦するチャンスはあります。皆さんが何に挑戦しようと思うのか、よかったら教えてください。楽しみにしています。」と結びました。ご家庭でもお子さんの「挑戦」に応援をお願いします。

また、生徒指導担当者からは「①校内ではあいさつが上手になった。今日からは地域の方々にもあいさつをしましょう!、➁交通事故に気をつけよう。自転車はヘルメットをかぶり安全運転をしよう!」と呼びかけました。