水上学園ブログ

みんなの生活を守る人たち

4年生が社会科見学として球磨川上流浄化センターとクリーンプラザを訪れました。私たちの生活で使われた後の水やごみが、どのように処理され、環境が守られているのかを学び、子どもたちは驚きと感動の連続でした。

驚き!微生物の力が汚れた水をきれいにする下水処理施設
最初に訪れたのは球磨川上流浄化センターです。家庭や学校、工場から出た汚れた水(汚水)が、どうやって川や海に戻せるきれいな水に変わるのかを見学しました。
子どもたちが特に驚いたのは、水をきれいにするために微生物の力が使われていることです。最大の驚きは、その微生物を顕微鏡で直接観察した瞬間でした。
「うわっ、動いてる!」「小さいのがたくさんいる!」
顕微鏡をのぞいてみると、ウネウネと動き回る原生動物や、フワフワとした綿状の塊(活性汚泥)でした。子どもたちは、今まで目に見えなかった、何億もの小さな生き物たちが、汚水の中の汚れを必死に食べ、水をきれいにするという「命がけの浄化作業」を目の当たりにし、歓声を上げました。
薬や機械だけでなく、この小さな働き者たちの力と、それを24時間体制で管理する人々の仕事のおかげで、私たちの生活排水が自然に戻されていることを、強く実感した貴重な体験となりました。

命を守る仕事:ごみ処理施設での徹底した環境対策
続いては、クリーンプラザへ。ここでは、私たちが毎日出すごみがどのように処分されているか、その舞台裏を学びました。
ごみの収集から、焼却炉での徹底した燃焼処理、そして環境を汚染しないための排ガス処理の仕組みを見学しました。特に、ごみ処理の過程で発生する汚れた水(浸出水など)も、微生物の力で処理され、環境基準を満たした上で排出されていることを知り、その徹底した環境対策に感心しました。
汚水処理もごみ処理も、私たちの命と環境を守るなくてはならない仕事であり、そこには多くの専門的な知識と技術、そして強い責任感を持つ方々が携わっていることを実感しました。

見学を終えて
今回の社会科見学を通して、子どもたちは「水とごみ」という身近なテーマから、社会を支える人々の仕事の重要性を深く学びました。
そして、
・水を大切に使うこと
・ゴミを減らすこと
・ゴミを正しく分別すること
これらは、施設で働く方々の努力を無駄にせず、美しい環境を未来に引き継ぐために、私たち一人ひとりがすぐにできる大切な行動です。
今回の学びを生かし、4年生は家庭や地域でも、環境を守るための行動を呼びかけていくことだと思います。保護者の皆様、地域住民の皆様にも、ぜひこの学びの共有にご協力いただければ幸いです。
これからも、水上学園は子どもたちが社会の仕組みを理解し、水上村や熊本県、ひいては日本の「未来を切り拓く人」として成長できるよう、様々な学習活動を続けてまいります。