ブログ

長方形と正方形の面積

今週から面積の単元に入りました。4年生の面積の学習は、長方形、正方形、その複合図形を扱います。よく塾で先に勉強している子たちが、得意になって覚えている公式を使って面積をだしています。しかし、なぜその公式が使えるのか、なぜ縦と横をかけると面積になるのか、面積っていったい何を表しているのか、といった問いには答えられないことが多く見受けられます。これは、公式ありきで、その公式の意味を理解していないことから来ています。そもそも面積とは、1㎝四方の正方形のいくつ分かで表す広さのことです。縦と横をかける式は、その1㎝四方の正方形の数え方を表しています。この概念をしっかりと把握しておかないと、公式だけでは解決できない形に出合ったとき、自力で面積を出す手がかりすら持てなくなってしまいます。そこで、宮原小学校では、面積の最初の概念を獲得する学習で、「1㎠のいくつ分かを求めるため」として乗法用いるようにしました。

すると、子どもたちのノートはこんな感じになりました。

この感想は、13㎝四方の正方形の面積を、13㎝が四方にあるので13×4と立式したものの、それでは1㎠の正方形がたてに13こ、横に4こ並んでしまうことになることに気づいたことを表しています。1㎠のいくつ分かを、図形を基に考えているからこそ気づくことができたのではないかと思います。