御船小ニュース

伝統とわたし

四年生の見学旅行では、山都町の清和文楽邑、通潤橋、円形分水場を訪ねました。今回はその中から、清和文楽邑での様子について、ご紹介します。ここでは、資料館にて人形の構造や歴史に触れたり、「人形遣い」の皆さんから説明をして頂いたり、更には、実際にミニ講演を鑑賞したりしました。人形浄瑠璃は、2009年、ユネスコによって世界無形遺産に登録されており、その点からも、いかに貴重な文化であるかを推し量ることができます。日常では聞き慣れない「太夫」による浄瑠璃の語りや、表情及び仕草豊かな人形を目の当たりにし、心を奪われた様子の子ども達でした。

伝統とは、決して「過去」ではありません。自分自身が何らかの形で関わることで、その形を保存したり、あるいは新しい要素を加えたりしながら、更に深みのある「伝統」にしていくものだと思います。「自分ならばどのように『伝統』と関わっていきたいか」このことを、今後四年生の事後学習では時間をかけて考える予定です。