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グローバル人材の育成~ふるさと教育の充実をとおして~

 6月18、19日の2日間、文化庁芸術鑑賞事業により能楽のワークショップを開催しました。能楽(能や狂言)は、室町時代より600年以上受け継がれてきている日本の伝統芸能です。講師の先生は、鼻ぐり井手を題材にした狂言を創作された劇作家の山川さんをはじめ、日本全国から集まられた能楽師の方々です。講話からは、長い年月の中、その文化が人から人へと伝承されてきたこと、笑いの文化を大事にしながら、たくましく生き抜いてきた日本人のたくましさなどを感じることができました。また、笛や鼓(つづみ)の演奏体験や発声・演技の体験を通して、その難しさ・奥深さを感じ取っていた子どもたちでした。

 今、ウクライナをはじめ、世界のいたるところで紛争等が起き、尊い命が奪われている現実があります。これからの世界を築いていくのは、目の前の子どもたちです。グローバル人材とは、いろいろな人々と協働して、困難な課題を解決していく人材です。違いを認め合って、互いの文化等を尊重し合って、手を取り合う力が必要です。その力は、まず自分たちが生まれたふるさと、そして日本のすばらしさを知ることが重要です。

 日本の文化や、そこに脈々と流れ続けた日本人の魂のすばらしさを理解した子どもたちが、将来、世界中の人々とつながって活躍し、すてきな未来を築いてくれることと信じています。