学校生活

北岡さん・西川さんミニコンサート

北岡彩さん、西川貴子さん来校
 吹奏楽部と交流、ミニ演奏会
 チャリティーコンサート義援金を贈呈(バスクラリネット購入資金)

前日21日(金)銀座ブロッサムで開催されたチャリティーコンサート
(140名出席)での北岡彩様のご挨拶を紹介します。
(※ 昨年に引き続く第2回チャリティーコンサートの趣旨で、ご案内を頂き、校長も同席しました。)


皆さま、もう、フィナーレの曲、1曲を残すだけとなりました。

その前に、私たちからお礼のことばを申しあげたいと思います。

 

私は、このコンサートを開くにあたり事前に熊本の復興の現状を見ておきたいと思い、日本に帰ってすぐの7910日に熊本へ行ってまいりました
(※ 9日、御船町で東京のライオンズクラブのみなさんと御船ライオンズクラブの交流会もあり、演奏も披露されました。校長も同席しました。)

一番被害が大きかった益城町は道路こそ復帰しているように見えましたが、いまだに9000世帯の人たちが4.5畳ニ間の仮設住宅で生活されておられます。若い人たちは熊本市内の便利なみなし仮設に出ていかれる一方で、残された方々は、日々の買い物も不便で民間ボランティアの方々の支援によりやっと生活ができている状態のところもありました。

 

熊本城もやっと天守閣だけ修復工事が着工されたようですが、廻りの石垣や、やぐら等の建築物はそのままで、復興完成に22年もかかるということです。私の今の年齢よりもはるかに長い歳月です。

 

また、同時に少し足を延ばして集中豪雨で甚大な水害を起こしている福岡県朝倉地方も視察して参りました。

一番被害が大きいところまでは入れませんでしたが、大きな川の土砂に流されて来た家が屋根までつかっていたり、トラックが窓の下まで埋まっていたり、小さな川ぞいの道がブツッと寸断され、田畑を大きくえぐり取っていたり、ガードレールもその下が崩壊したことにより一部大きく下へなぎ倒されて落ちてしまったり、、、、と、見ているだけで心痛む光景が目の当たりが目の当たりに迫ってきました。

 

今でも行方不明者を土砂の中から探し出す作業が継続している状況を報道で見るたびに、被災地の皆さんの歯を食いしばって頑張っておられた姿を眺めながら、その場では何もできない自分の無念さが胸によぎります。

 

この様に、熊本地震被害のみならず、自然災害は、予告なく平穏な営みを重ねてきた人々の人生を一瞬のうちに土台から奪っていき、その完全修復は不可能かもしれない悲惨さが存在します。そんなところに、微力ながら、心を寄せる、思いを馳せる音楽人生を紡いでいきたいと思っています。このようなチャリティコンサートを年に一度は、一生続けて参ります。今日は、この場に集ってくださって、私たちの熱い思いをご支援頂きありがとうございました。

では、そんなこんな思いを込めながら、皆さまのお気持ちも九州の被災地の方々にはせていただきながら、アメージンググレースをお届けして終わりたいと思います