日誌

バス 5年生集団宿泊学習!8

いよいよ最終日。

もう一度水俣へ学習に向かいました。

白水小では、十数年前から現地に足を運んで、自分の目と耳と心で学ぶことを続けています。

まずは、茂道の海に向かい、杉本肇さんにお会いしました。

不知火海は魚(いお)わく海と言われるほど豊かな海です。

なぜ魚がたくさんとれるのか?海の中に真水が湧いていてプランクトンが多いことを教えてくださいました。

次に海岸に向かいました。

途中、杉本さんの作業所の前で天日干ししていたちりめんじゃこを食べさせていただきました。

昨日の漁でとってきたしらすで、

「かりかりしていておいしい!」

「香ばしくて海の味がする!」

と、子どもたちが嬉しそうに食べていました。

海岸の石ころの下には、カニ、フナムシ、ナマコの仲間、ビナと呼んでいる巻き貝、カサ貝などたくさんの生き物がいました。

いのちいっぱいの海岸です。

杉本さんは、「この海が大好きです」と言われていました。

そして、

「自分の地域のいいところ、好きなところをたくさん見つけてください」

と、話されていました。

次に坂本みゆきさんの案内で、親水護岸に行きました。

ここは有機水銀を含んだヘドロを封じ込めた埋め立て地です。

ただ、それだけでなく、当時の水俣の海で生きていた水銀に汚染された魚やたこなど海の生き物も一緒に埋め立てられている、命がたくさん眠る場所です。

このことをみんなが忘れないようにと、お地蔵様などたくさんの魂石(たましいいし)が海の方を向いて置かれています。

そして、最後に見学した場所が水俣病の原点とも言える百間排水口です。

排水口の説明とともに、坂本さん自身のお話を聞きました。

家族のこと、症状のこと、これからも向き合い続けていくこと…。

現地に足を運んで、お話を聞いて、感じたことがたくさんあると思います。

ぜひ、5年生の子どもたちに聞いてみてください。